バレーボールPRESSBACK NUMBER

「クソガキでしたからね…」女子バレー島村春世(34歳)減量命令に反発した若手時代「突然ジョンと呼ばれた日」から日本代表の大黒柱になるまで 

text by

田中夕子

田中夕子Yuko Tanaka

PROFILE

photograph byJVA/AFLO SPORT

posted2026/07/10 11:02

「クソガキでしたからね…」女子バレー島村春世(34歳)減量命令に反発した若手時代「突然ジョンと呼ばれた日」から日本代表の大黒柱になるまで<Number Web> photograph by JVA/AFLO SPORT

「ジョン」の愛称でチームメイトから絶大な信頼を集める島村春世(34歳)

 恩師に誓って臨んだ2012/13シーズンから、島村はミドルブロッカーのレギュラーに定着し、チームを4位に引き上げた。シーズン後には初めて日本代表に選出され、そこからリオ、東京と2度のオリンピックを経験。名実ともに女子バレーの中心選手へと階段を駆け上っていった。

 ただ、その過程は順風満帆ではなく、むしろ波乱万丈だった。

 度重なるケガで手術を余儀なくされたことや、リーグ優勝を果たすチームの中でレギュラーを外れたシーズンもあった。日本代表に選出されても出番がないまま終わったことは一度や二度ではない。試合後のミックスゾーンで「悔しい」と涙する姿を何度も見た。

ADVERTISEMENT

 アップダウンを繰り返していくうちに、気づけば同世代や年下の選手たちの「引退」を見送ることも増えた。何度も立ち止まる理由はあったはずだが、それでも島村は、今も日本代表の中心としてコートに立ち続けている。

「上がったと思ったら落ちるし、落ちたら上がる。その時は大変ですけど、でも、そっちのほうがおもしろいから今も続けているんだと思うんです。それに、落ちたままは嫌なので。このままじゃ終わらない。また上がりたくなるじゃないですか」

 フェルハト・アクバシュ監督のラブコールに応えて日本代表に復帰した2025年、島村はまた新しい挑戦を決めた。15シーズン在籍したNECを離れ、33歳にして自身初の海外移籍を実現させた。渡ったのは、韓国だった。第3回につづく〉

#3に続く
33歳で異例の韓国移籍「ハルちゃん頑張れ」“鎌倉の大家族”で育った女子バレー島村春世が34歳になった今も「貪欲すぎる」ワケ
この連載の一覧を見る(#1〜3)

関連記事

チェックを入れてボタンを押すだけ
Google検索
Number Webを見つけやすくする
BACK 1 2 3 4
#島村春世
#NECレッドロケッツ川崎
#川崎市立橘高校
#杉山祥子
#フェルハト・アクバシュ

バレーボールの前後の記事

ページトップ