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大統領まで「無能な指揮官」と名指しで…“韓国で猛批判”のホン・ミョンボ、なぜ日本では同情論?「アジア最高のリベロ」がJリーグに刻んだ“本当の足跡”
posted2026/07/08 18:10
柏レイソルでキャプテンを務めた現役時代のホン・ミョンボ。確かな戦術眼と闘志でチームを牽引した
text by

戸塚啓Kei Totsuka
photograph by
AFLO SPORT
アジアナンバーワンたるプライドがあるからなのか。
日本の印象的な戦いぶりが、不甲斐なさを際立たせたのか。
北中米W杯でグループステージ敗退となった韓国で、洪明甫監督が激しく非難されている。
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李在明大統領が「無能な人を指揮官に選べば、結果は火を見るより明らかだ」と批判したり、国民的女優がコメントをしたり。「なぜグループステージで敗退したのか?」という検証の視点は置き去りにされ、洪明甫に対する感情論が渦巻いている。
韓国では猛批判、日本では同情論…いったいなぜ?
その采配に疑問が残ったのは間違いない。
開催国メキシコと同グループになったものの、FIFAランキング40位のチェコ、同60位の南アフリカとのグループステージは、組み合わせに恵まれたと考えていい。韓国国内でも「蜂蜜組」と楽観視し、「勝ち抜くのは当然だろう」との空気が醸成されていったと聞く。
グループステージ第3戦の南アフリカ戦には、引き分け以上で2位通過が決まる立場で臨んだ。前半を0対0で折り返したが、63分に先制されてしまう。ベンチスタートだったエースの孫興民は後半開始から出場していたものの、0対1のまま押し切られてしまった。国際的な選手のいない南アフリカに屈したことから、韓国のメディアは「モンテレイの惨事」と伝えた。
南アフリカ戦の結果を受けてグループ3位へ転落した韓国は、成績上位の3位国でラウンド32へ進出できるかが焦点となった。しかし、12カ国のなかで上位8カ国に入ることはできず、彼らのW杯は終わりを告げたのだった。
日本が韓国と同じ立場で最終戦を迎え、グループステージで敗退したら、森保一監督と選手たちは批判を浴びただろう。4年に一度のW杯なのだ。早期敗退を嘆く気持ちは分かる。分かるのだが、大統領まで介入する韓国国内の反応はいささか激烈すぎるのではないか。
韓国のメディアが騒ぎ立てるほどに、日本では洪明甫への同情論が折り重なっていくような印象を受ける。とりわけ、Jリーグでプレーした彼を知る世代からは。


