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「兵役も行っていないのに…」ソン・フンミンへの悪質な揶揄→取材拒否…現場で何が起きていた? 韓国“まさかのW杯敗退”のウラで密着記者が見た亀裂

posted2026/07/06 11:02

 
「兵役も行っていないのに…」ソン・フンミンへの悪質な揶揄→取材拒否…現場で何が起きていた? 韓国“まさかのW杯敗退”のウラで密着記者が見た亀裂<Number Web> photograph by Getty Images

韓国代表の中心選手として戦ったソン・フンミン

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慎武宏

慎武宏Mukoeng Shin

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史上屈指の選手層を誇り、英雄ホン・ミョンボが率いたサッカー韓国代表は、なぜ北中米W杯の舞台をグループリーグで去ることになったのか。ソン・フンミンとメディアの衝突、南アフリカ戦での敗北、ホン監督の辞任……密着記者が見つめた、韓国代表の一部始終《NumberWebノンフィクション全3回の初回/第2回第3回に続く》

◆◆◆

 韓国代表のワールドカップは、メッセンジャーアプリに届いた1本の通知で終わった。現地時間6月28日。メキシコで取材を続けていた韓国メディア関係者80人余りが登録していたメッセンジャーアプリが起動してスマートフォンが一斉に震えた。

 グループAを戦っていた韓国代表の、決勝トーナメント進出の可能性が完全に消滅したことを知らせる一報だった。ベースキャンプ地のグアダラハラで、彼らは他力本願の奇跡を信じて汗を流し続けていた。しかし、無情にも現実は動かなかった。

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 翌日、沈痛な空気に包まれたKFA(韓国サッカー協会)のメディアセンターに、指揮官が重い足取りで姿を現した。

「サッカーを愛し、いつも代表チームを応援してくださった国民の皆様に、心からお詫び申し上げます。本日、私は韓国代表監督職から退きます」

記者が現場で感じた“見えない亀裂”

 ホン・ミョンボ。現役時代は4度のW杯に出場し、2002年日韓大会では主将としてアジア初のベスト4に貢献した、韓国サッカー界における「永遠のキャプテン」であり絶対的な英雄だ。だが、用意した短い声明文を読み上げるその男から、かつての生気は感じられなかった。

「すべての判断が常に正しかったとは申し上げられません。しかし、私のあらゆる判断の基準は、いつだって韓国サッカーでした」

 言い訳もせず、質問も受け付けない。すべてを一人で背負い込むような孤高の姿は、痛々しいほどだった。

 元プレミアリーグ得点王のソン・フンミン(ロサンゼルスFC)、キム・ミンジェ(バイエルン・ミュンヘン)、イ・ガンイン(パリ・サンジェルマン)、ファン・ヒチャン(ウルバーハンプトン)、ファン・インボム(フェイエノールト)。所属クラブの看板を並べれば韓国サッカー史上屈指の「黄金世代」と謳われた彼らは、なぜ無惨な結末を迎えたのか。現場で彼らを見つめ続けた私の目には、ピッチ上の戦術だけでない、見えない亀裂が存在していたように思えた。

【次ページ】 ソンが受けた“悪質な揶揄”の真相

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