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母はビーチバレーの日本女王、兄はトライアスロン全米王者…妹もレスリングで全米制覇!? 超サラブレッドが「まさかの競技」でプロ挑戦を目指すワケ
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北川直樹Naoki Kitagawa
photograph byNaoki Kitagawa
posted2026/07/07 11:00
現在、米NCAA1部のラマー大学でラインバッカーとして活躍する吉川大紀。母は日本女王、兄妹は全米王者というアスリート一家だ
「初めて心から楽しいと思えた」競技
春にシーズンがはじまると、吉川はすぐにランニングバックで起用された。初めての試合で覚えているのは、ボールを掴んでからエンドゾーンまで、視界に何も入らずまっすぐ走った感覚だけだ。4つのタッチダウン。チームの全得点だった。
「初めてスポーツを通して自分が勝負できる、本当に心から楽しいと思える、そういう競技に出会った気がしました」
試合後、帰り道のバスの車内で、チームメイトの誰かが「DAIKI!!!」とコールした。バスが揺れたあの感覚は、いまも身体に残っている。
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米国の生活は吉川にもう一つ、現地ならではの文化を教えてくれた。
それは、シーズンスポーツの仕組みだ。秋はアメフト、冬から春はバスケットボールやレスリング、春は陸上競技、夏は水泳。学校の中で季節ごとに違う競技を選び、年間を通して別のチームに所属する。
テキサスではアメフト以外にも陸上競技とサッカーも並行して打ち込み、トライアスロンの大会にも出場した。中学2年で家族とともにシカゴに転居してからは、妹が打ち込んでいたレスリングもやってみた。不整地を走るクロスカントリーも走った。
「色々やって最終的に辿り着いたのは、『全部アメフトに繋がるなぁ』ということでした」
レスリングはタックルに、陸上競技は走力に、サッカーはステップワークに。やっている当時は意識していなかった。だが後で振り返ると、すべての競技がアメフトの動きと結びついていた。
「アメフトを職業にしたい」と意識し始めたのは中学3年生の頃だったという。
<次回へつづく>

