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日本には小椋藍がいる! 遂にMotoGP初優勝を果たした25歳の進化のポイントと、ライバルに脅威を与えるレース終盤の「特別な才能」とは?
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遠藤智Satoshi Endo
photograph byMotoGP.com
posted2026/06/29 17:45
いつもはクールな小椋が表彰台ではさすがに歓喜の表情を見せた
レースを走り切る体力に加え「一発の速さ」を身につけた藍は、「暑いレースに強く、後半の追い上げは脅威」という定評どおりの強さを発揮。この2戦の好走でランキングも総合4位に浮上し、首位のホルヘ・マルティンとの差は25点。日本人初の最高峰クラス制覇も視野に入れた。
「やっぱり一番上のクラスで優勝して聞く国歌は格別。日本のモータースポーツにとっても大きな意味があったと思うし、それを自分で流せたことも嬉しい。日本のモータースポーツのために、自分が出来ることがあればと常に思ってきた。それが形になったかなという思いです」
タイトル争いが現実味を増してきたということについては、こう語った。
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「小さい頃からやってきたことは変わらない。それはMotoGPを走るようになっても同じ。レースウイークで足りないと感じたものをどう克服していくか、いまは日本に帰って練習する。そしてレースに戻って、という繰り返し。チェコとオランダでかなり多くのポイントを獲得できてランキングトップに近づいたけれど、初表彰台も初優勝も今年になってからのこと。まだまだ足りないものがあるし、自分の出来ることを引き続きやっていくだけです。
高まる日本人王者誕生への期待感
日本人の世界チャンピオンが誕生するかも──言葉にしても、もはや見当外れではない。こんな気持ちになったのは大ちゃん(加藤大治郎)以来のことで、チェコGPを終えたとき、藍に「世界チャンピオンになれるよ。絶対になれる」と伝えると、「そうだといいですね」と嬉しそうに語ってくれたのが印象的だった。
この数戦の藍は、フリー走行、プラクティス、予選、スプリント、決勝レースで積み重ねてきた速さを自信に変え、さらなる速さを獲得した。その進化のスピードはこれまでにないものだったから、オランダGPのスプリントを2位で終えたとき「決勝レースで藍は勝つ」と確信したし、その予感は現実となった。
もちろん、寒いときのレース、ウエットコンディションなど、克服すべき課題は他にもあるが、スターの条件のひとつは周囲の期待に応えること。オランダGPの藍は、その言葉を見事に実践してくれたような気がした。

