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欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
「日本はブラジルを苦しめる武器を…」“グループFの難敵”オランダ記者の日本「リアル評」…実は複雑なモロッコ戦は「サッカー以上の意味を持つ」
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中田徹Toru Nakata
photograph byKiichi Matsumoto/JMPA
posted2026/06/29 17:03
グループステージでは好勝負を繰り広げたオランダ代表と日本代表。オランダの記者が見た日本評と決勝T展望はいかに
ハウカ記者の口調がさらに熱を帯びていく。
「その一方で、いわゆる生粋のオランダ人たちの多くは、モロッコ系住民が抱くこうした複雑な思いを意識していません。彼らがモロッコに背景を持つアスリートを応援するとき、それは多くの場合、『この選手はオランダ出身なのだから、オランダの代表として誇りに思う』という単純な国威発揚やナショナルプライドからです。
また、モロッコ系住民が起こした不祥事に対して批判的な声を上げる際も、その選択的なレッテル貼り――例えば『モロッコ系の若者たち』と一括りにすることが、コミュニティ全体のアイデンティティにどのような影響を与えているかまでは、必ずしも深く考えていないのです」
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それだけに、両国のワールドカップという大舞台での激突は、スタジアムの応援合戦とはまた違った熱をオランダの街にもたらすことになる。
「まもなく迎えるこの大一番は、社会の底流にある、普段は見えない緊張関係を再び刺激し、浮き彫りにする可能性があります。特に、試合終了後の街頭の様子には大きな注目が集まるでしょう」
日本は「ブラジルを苦しめる武器を揃えている」
――最後に、日本対ブラジルについて、ハウカ記者の予想を教えてください。
「“フットボールの流派”の非常に美しいコントラストが見られる対戦ですね。ブラジルは当然、純粋な個の天才性、予測不能さ、そして華麗さを持ち合わせていますが、彼らも相当な覚悟をして日本戦に臨む必要があるでしょう。
日本はオランダとの開幕戦(2-2)で、トップ国を完全に機能不全に陥らせる戦術的インテリジェンスがあることをすでに証明しています。彼らの電光石火で致命的なカウンター、鉄壁のポジショニング規律、そして前線からの果てしないプレス……。日本はブラジルを大いに苦しめるための武器をすべて揃えていると言えます。
ブラジルは試合を追うごとに成長しており、ヴィニ(ヴィニシウス・ジュニオール)が絶好調であるため本命ではあります。しかし、日本には強豪国を驚かせる力が十分にあります。この対戦は、ベスト32の戦いでベストゲームになる可能性を秘めています」

