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「森保は今、監督として活躍しているが…」W杯で森保一監督が言及…“悲劇の恩師”が語っていた教え子への想い「当時、彼は一軍にさえいなかった」
text by

田邊雅之Masayuki Tanabe
photograph by(L)Kiichi Mastumoto /JMPA、 (R)Takuya Sugiyama
posted2026/06/21 11:02
W杯オランダ戦後に「異例の賛辞」を送った森保一監督。指揮官として活躍するかつての教え子の姿を、オランダ人の元代表監督はどう見たのか
ただし育成では、早い段階で型に嵌め過ぎないように注意しなければならない。
一口にMFといっても様々なタイプがいるし、才能を伸ばす方向は、身体のサイズやスタミナ、選手自身の成長によって変わってくる。
好例はガンバ大阪の遠藤(保仁)だ。私は2度ほど彼と話をしたことがある。最初に出会った頃の遠藤は、敵の攻撃に対応することを主に考える守備的MFだった。ところが次に会った時には視野も広がり、完成されたパサーとして中盤でオーラを放つようになっていた。
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CFの育成もしかり。中山(雅史)は運動量とチームプレーが特徴の選手だったが、あまりにも勢いがつきすぎて、パスを受ける際にボールを弾いてしまう傾向があった。だから私は長所を伸ばしつつ、パスの受け方をアドバイスした。それだけで彼は一気に伸びた。
「森保は今、監督として活躍しているが…」
育成に関しても、「ドーハ組」の選手たちは、大きな役割を果たしていくことになるだろう。彼らは指導者の道を歩み始めているし、実体験を通して得た知識やノウハウ、そして細かなディテールを若い世代に還元していくはずだ。
森保は今、監督として活躍しているが、ああいう姿をみるのは感慨深い。私がマツダ(現・サンフレッチェ広島)の監督になった頃、彼は一軍に上ってさえいなかった。
我々が20年前にドーハで蒔いた種は着実に芽を出し、大輪の花を咲かせた。小さな芽に水をやり、養分を与え、陽に当てた一員として私は日本サッカー、そして一緒に戦った同志の未来を見守っていきたいと思う。

