酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
阪神・佐藤輝明は三冠王も通過点か「通算.271が今季.359」打率急上昇の背景に大谷翔平超え“ある指標”…ただMLB移籍なら「どこを守るのか問題」
text by

広尾晃Kou Hiroo
photograph byKiichi Matsumoto
posted2026/06/18 17:17
阪神・佐藤輝明は村上宗隆以来の三冠王が視野に入る
2024年までの佐藤は、お世辞にも「守備力がある三塁手」とは言えなかった。2022年に外野から転向して以降の三塁守備成績の推移。26年は交流戦終了時。
【2022年】
73試合43刺殺96補殺9失策6併殺 守備率.939
【2023年】
129試合89刺殺213補殺20失策15併殺 守備率.938
【2024年】
117試合77刺殺202補殺23失策16併殺 守備率.924
【2025年】
111試合91刺殺160補殺6失策15併殺 守備率.977
【2026年】
46試合30刺殺59補殺7失策7併殺 守備率.927
三塁手の守備率は95%は欲しいところだが、佐藤は2024年までこの数字をクリアしたことはなかった。三塁手としては2024年にリーグの最多失策を記録していたが、昨年は守備が向上し、守備率も.977と急上昇。MVP、ベストナインに加えてゴールデン・グラブ賞まで獲得した。
ADVERTISEMENT
「守備も覚醒したか!」と見えたが、今季はまだ6月で、昨年1シーズンを上回る7失策。交流戦最終戦の楽天戦では、一塁へとんでもない高投をして投手の足を引っ張った。元の木阿弥という印象だ。
平凡な打撃成績だとスタメンが危うくなる
村上もMLBに移籍後は一塁に回った。佐藤も一塁、外野、DHの可能性がある。村上のように打ちまくれば、守備の難点は見えなくなるが、平凡な成績だとスタメンが危うくなる。
三冠王のライバルはチームの後輩で、おそらく後を追うであろう森下だが――佐藤は、今季「最高のストーリー」でMLB挑戦を決めることができるだろうか。

