- #1
- #2
サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「オランダ1部で得点王」上田綺世27歳の“再現性”はこうして生まれた「1年目は苦労して…そこからキャリアを好転させる」法政大学時代の恩師が証言
text by

戸塚啓Kei Totsuka
photograph byKiichi Matsumoto
posted2026/06/13 11:02
オランダ1部フェイエノールトで25得点をマークし、得点王となった上田綺世。「積み重ね」を重視する考え方は大学時代から変わらない
フェイエノールトで格段に成長した“ある技術”
鹿島アントラーズでは、加入2年目の2020年に26試合に出場して10ゴールをマークした。翌21年は14ゴール、22年は7月までに10ゴールを記録し、サークル・ブルッヘに完全移籍した。
新天地のベルギー1部では、リーグ戦でランキング2位の22ゴールを叩き出した。隣国オランダの名門フェイエノールトが、21年の東京五輪、22年のカタールW杯に出場した日本人ストライカーに興味を示す。23-24シーズンから、ロッテルダムに本拠を置くエールディビジの強豪の一員となった。
移籍1シーズン目は、メキシコ代表FWサンティアゴ・ヒメネスの控えという立場だった。リーグ戦はほとんどが途中出場で、5得点に終わった。2シーズン目はプレータイムを伸ばし、7ゴールを記録した。そして迎えた25-26シーズンは、リーグ戦31試合出場で25ゴールである。歴代のオランダ代表FWや元ブラジル代表のロマーリオ、ロナウドらの紡ぐ系譜に、その名を刻んだのだった。
ADVERTISEMENT
長山が相好を崩す。「すごいですよねえ」と唸った。
「その得点の仕方が、僕らがいままで見てきたもの、大学で見せていたようなものなのですから。身体の大きい相手に対しても、ヘディングでタイミング良く前に入っていく。去年10月のブラジル戦で決めたヘディングシュートも、そんな形でしたし」
得点王獲得の裏付けとなったトピックも披瀝した。
「フェイエノールトへ移籍して、ポストプレーの技術が格段に上がったと感じます。本人と去年話したときに『ポストプレーは2年くらい時間がかかった』と話していました。フェイエノールトはボールを握るクラブですが、その前のサークル・ブルッへはカウンター主体で、鹿島もどちらかと言うとカウンターが多くて、裏抜けのシーンが多かったと思うんです。そういうチームからフェイエノールトへ移籍して、ボールを握る作業のなかでゲームに関わっていくことを、より学んだと」

