メジャーリーグPRESSBACK NUMBER

米メディアで割れた“大谷翔平がサイ・ヤング賞の可能性”「オオタニは全力で獲りにいくと思う。しかし…」なぜ山本由伸は候補に挙がらないのか?  

text by

水次祥子

水次祥子Shoko Mizutsugi

PROFILE

photograph byGetty Images

posted2026/06/10 06:00

米メディアで割れた“大谷翔平がサイ・ヤング賞の可能性”「オオタニは全力で獲りにいくと思う。しかし…」なぜ山本由伸は候補に挙がらないのか? <Number Web> photograph by Getty Images

ドジャース大谷翔平。日本人初のサイ・ヤング賞はなるか?

 受賞が実現できるのかどうかを考える上で一つ注目されているのが、イニング数だ。大谷が登板した6月3日の試合後、ロバーツ監督が米記者の1人から「ショウヘイはサイ・ヤング賞を目指すならもっとイニングを投げなければならないかもしれないということは、意識することもあるか」と質問を受けていたのだが、これについてはやはり、誰もが気になっている。

 ちなみに、このときロバーツ監督は少し考えてから、こう答えた。

「そうだね、意識することはあるだろう。しかし同時に、チームにとってどうするのがベストかを考えて試合の指揮を執らなければならない。6月3日の段階で誰が受賞するかはわからない。まだ残りのシーズンは長い」

論争の理由…二刀流ゆえの“投球頻度”

ADVERTISEMENT

 これまでのサイ・ヤング賞の歴史をみると、受賞者の中で規定投球回数に満たなかった先発投手はほぼいない。唯一、カブスのリック・サトクリフが1984年に規定に到達せずに受賞しており、150回1/3で16勝1敗、防御率2.69の成績を残しナ・リーグで受賞を果たしている。規定に届かなかった理由は、シーズン途中にア・リーグのインディアンス(現ガーディアンズ)からトレードで移籍してきたためで、ナ・リーグの賞にア・リーグ在籍時の94回1/3は含まれていない。シーズン途中にトレードされた投手が受賞したのもサトクリフだけで、かなり異例だったが、それでも満票で選出されている。

 大谷は2022年に166イニングを投げて162の規定投球回数をクリアしたことが1度あり、開幕から投打の二刀流に復帰した今季も、規定に到達する可能性はあるだろうと開幕当初はみられていた。だがシーズンが進むにつれて、ドジャースが二刀流の負担に配慮した起用をしていることがわかり、イニングはそれほど増えそうにないという見方に変わってきている。実際、シーズン当初は登板すれば規定をクリアすることが続いていたが、5月27日の登板では6回を投げても「チームの試合数×1イニング」の規定に届かず、6月3日の登板で6回を投げたときは、わずか1イニングの差で規定未達となった。

 そんな状況の中、「大谷はサイ・ヤング賞を獲得するか?」の論争は意見が割れた。

米メディアで意見割れていた…

 マリナーズなどで活躍した元盗塁王で解説者のハロルド・レイノルズ氏は専門テレビ局MLBネットワークの5月18日の番組でこう主張した。

【次ページ】 山本の名はなぜ挙がらない?

BACK 1 2 3 NEXT
#大谷翔平
#ロサンゼルス・ドジャース
#デーブ・ロバーツ
#山本由伸
#クリストファー・サンチェス
#ジェイコブ・ミジオロウスキー

MLBの前後の記事

ページトップ