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「(古賀)紗理那さんがどれだけ本気だったのか…やっとわかった気がした」159cmセッター中川つかさの本音「バレーボールが嫌になるぐらい苦しかった」
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田中夕子Yuko Tanaka
photograph byJVA/AFLO SPORT
posted2026/06/05 11:03
今シーズンも日本代表に名を連ねたセッター中川つかさ(NECレッドロケッツ川崎)。今年8月で26歳になる
中川は小学生からバレーボールを始め、中高大とすべてのカテゴリーで日本一になったエリートだ。正確な技術や勝負所を心得たトスワークに加え、勝ってきた経験はセッターとして何よりの武器ではある。だが159センチという身長がマイナスと評価され、金蘭会高を卒業してからVリーグに挑戦したいと思っても声はかからなかった。
「たくさんのことを学べた」と振り返る東海大時代を経て、2023年にNEC入団を果たした。ただ、SVリーグ発足以降、各チームに外国籍選手が増えたことで、小柄な中川への負担は増した。常にフルジャンプで、誰より走り回らなければならない。小さな身体は、シーズンが終わる前にとっくに悲鳴を上げていた。
長年痛みを抱えていた左肩に加え、膝や腿、痛くないところを探すのが難しい状況のなか、中川は44試合のレギュラーシーズンとチャンピオンシップをほぼ一人で上げ抜いた。
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実は、埼玉上尾メディックスとのクォーターファイナルの初戦でも、試合中に膝とハムストリングスを負傷していた。表情を変えることはなかったが、何度かコートで屈伸を繰り返す中川の姿からは明らかな異変を感じさせた。
「自分が思うように身体が動いてくれなかった」と、疲労も重なった身体は限界だったが、味方のブロックに当たったルーズボールや、相手ブロックに当たったボールを拾うべく突っ込んでいく。
大阪Mとのセミファイナルでも脚の状態はさらに悪化。それでもトスを上げる際には安易にアンダーで上げるのではなく、素早くボールの下に入ってアタッカーが打ちやすいトスを上げることを貫いた。それは、目標を達成するためには一切妥協しない先人たちの姿を、これまで見続けてきたからだ。
「紗理那さんのことを怖いと思っていた」
「(古賀)紗理那さんや(小島)満菜美さん、ジョン(島村春世)さん。みんな厳しいことを言う分、自分が結果で見せる。いなくなって、どれだけ自分が恵まれた環境でやれていたのか実感しました。正直に言うと、(NECに)入った頃は紗理那さんのことを怖いと思っていたんです。でも紗理那さんがあれだけ周りに対して厳しくできたのは、見ている世界がずっと高いところにあって、そのためには誰よりも自分がやるのはもちろん、周りにもやらせないといけないと思っていたから。あの頃は、紗理那さんが言っている意味を理解できずに『怖い』と思っていたけど、今になって、紗理那さんがどれだけ本気だったのか、やっとわかった気がしました」
だからこそ、どれだけ身体がボロボロになっても、自分がセッターとしてチームを勝たせ、リーグ優勝という結果を残したかった。その先に、大きな夢もあるからだ。


