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コスモバルク“ダービー惨敗”の悲劇「すべて僕の責任です」顔面蒼白の騎手、岡田繁幸は“騎乗批判”…残念会で懇願「来年のダービーを勝たせてください」
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河村清明Kiyoaki Kawamura
photograph bySankei Shimbun
posted2026/05/31 06:01
2004年のダービー、4コーナーの出口で先頭に立つ2番人気のコスモバルクと鞍上の五十嵐冬樹
事前の確認から、向こう正面で馬場の外目を選んだのは仕方ない。私は五十嵐に、1コーナーに入るとき、なぜメイショウムネノリの真うしろに入れなかったのか、理由を訊いた。
「一頭入れるかどうか、ギリギリのスペースしかありませんでした。あそこで割り込んでいたら、間違いなく審議のランプがつきました。その勇気がなかった」
五十嵐は言葉を振り絞った。
「来年のダービーを勝たせてください」
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夕方6時、京王線府中駅近くの居酒屋にバルク応援団は集まった。祝勝会用に手配された広間は、悲しいかな、残念会の会場となった。私もその場にいたが、会の様子をほとんど覚えていない。
サンデーサイレンスの存在が、参加者をあらためて呆れさせていた。1着のキングカメハメハを除き、8着のバルクに先着した馬すべてがその産駒であったからだ。
締めくくりに繁幸が挨拶に立った。始まったのは翌年のダービーの話だった。
「5頭も送り込んで勝てなかったのは本当に残念だけど、勝てなかった事実は事実として受け入れるしかない。来年こそ、と自分は気持ちを切り替えて頑張る。みんなにもしっかりついてきてほしい」
そして、最後に言った。
「マイネルバイファルで、来年のダービーをどうか勝たせてください」
マイネルバイファルとは父・サンデーサイレンスの2歳馬だ。1992年のオークスを制したアドラーブルを母に持つ。
その血統背景や調教での動きから、繁幸がバイファルに期待するのは当然と言えた。だが会の参加者は、話の内容よりも、繁幸の言葉遣いに驚いた。
スタッフへ初めて丁寧語を使い、初めて懇願した瞬間ではなかったか。
こんなにも切ない繁幸の言葉を、私はほかに記憶していない。
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