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藤井聡太世代とどう戦うか…“順位戦A級最年長”広瀬章人39歳の覚悟「当たって砕けろ」羽生世代がいなくなった最高峰リーグへの思いとは
text by

大川慎太郎Shintaro Okawa
photograph byJIJI PRESS
posted2026/06/07 17:02
2022年の竜王戦では藤井聡太に挑戦した広瀬章人(代表撮影)
「天彦さんとはABEMAトーナメントでチームを組んでいて、ちょうどそれが彼の苦悩時代でした。その後、居飛車に戻って勝ち始めたので、本人なりに悩んだことがきっとプラスになったんだろうなって。糸谷さんは、プレーオフの永瀬戦では勝負強さを発揮したと思います。
ただ安定しているわけではないので、それが名人戦ではどちらに転ぶかは正直わかりません。名人戦に関しては、今まで通用していた手口、力勝負にして早指しで追い込むやり方がいちばん通用しなそうな相手だと思います。藤井さんはそもそも研究から外れたほうが強そうなタイプなので」
――藤井さんの名前が出たところで、お尋ねします。他にタイトルを持っているのは伊藤匠二冠で、ともに同学年の23歳です。先ほど広瀬さんは自分がいちばん脂がのっていたのが30歳過ぎと言ってましたが、23歳の彼らを見てどう思いますか?
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「とにかく完成度が高すぎる彼らが今後どうなっていくかは楽しみではあります。奨励会時代からAIを使っている世代がどのくらいで全盛期を迎えるのかに興味がありますね。性格の悪い言い方かもしれないですけど(笑)」
藤井聡太世代、若き才能たちの未来
――AIを使うことで序盤も洗練されていますし、中、終盤も振り返ることができます。あれだけ完成度が高い将棋を指していたら、いまが全盛期と言われてもおかしくないですもんね。これ以上強くなるのであれば、いったいどこまで行くんだろうという期待ももちろんあります。
「25歳ぐらいまではキープできると思うんですけど、30歳に至るまでに何らかの変化が現れるんじゃないかと個人的には思っています。脂がのっているのは25歳から30歳の間ぐらいでもおかしくない。それぐらい現状の完成度が高いですから。あと藤井さんと伊藤さんの下の世代にも関心があります。例えば藤本君(渚七段)、吉池君(隆真四段)、岩村君(凛太朗四段)は雁木党で、二人のタイトルホルダーのような将棋は指しません。特に藤本君は今度B級1組に上がりますけど、そのスタイルでどこまで行けるのか、変化があるのかにも興味がありますね」
――現在最強の棋士の戦い方って、年下に真似されそうなものですけどね。
「聞いた話だと、奨励会三段は雁木の使い手が多いっぽいです。いちばん力戦になりやすいのが雁木で、角換わりは知識の将棋になってしまうことも多いですから、研究だけで決着しにくいようにしているのかもしれません。シビアな時代というか、やはりAIの存在は大きいですよね」〈全3回。下の【関連記事】第1回からつづく〉

