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藤井聡太世代とどう戦うか…“順位戦A級最年長”広瀬章人39歳の覚悟「当たって砕けろ」羽生世代がいなくなった最高峰リーグへの思いとは
text by

大川慎太郎Shintaro Okawa
photograph byJIJI PRESS
posted2026/06/07 17:02
2022年の竜王戦では藤井聡太に挑戦した広瀬章人(代表撮影)
「自分の場合は元々、序、中盤が甘くて終盤型でしたからね。プロになった時もそうですし、なってからもしばらくはそんな感じだったんで。ある程度経験も積みましたし、もちろんAIも活用しているので、最近は序、中盤型になりつつあると思います。ただ序盤に詳しい人から見たら全然ですけどね。まあやっぱり年齢を重ねると、終盤型は必ず苦戦というか成績が落ちると思うので、誰しもが経験を生かした先行逃げ切りになるとは思います」
――年齢を重ねる中でここが落ちてきた、でもここは上がったみたいなところを具体的に言うと?
「大局観がよくなりますね。一方で最後の玉際、つまり敵玉の詰む詰まないの精度はやっぱり落ちています。いや、落ちるというか、正解を発見できるまでに時間がかかります。時間があれば発見できそうな勝ち筋も、やっぱり秒読みの30秒や1分だと見えない時があります」
A級最年長、迫る羽生世代なき戦い
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――6月からA級順位戦が開幕しますが、どう戦うかなどの見通しはありますか?
「A級の棋士とはある程度、対戦経験がありますけど、最近当たってない人も当然いるので、やってみないとわからないところがあります。残留に関してはあまり自信がなくて、挑戦は考えてもいません。そう言ったら怒られるんですかね。でも客観的に見たらそうだと思いますけど」
――広瀬さんは以前にA級から落ちた時、「もうA級に戻ることはない」って言ってましたけど(笑)。
「いや、その時は本当にそう思っていましたよ。でも一周回って地味な基礎トレーニングを再びするようになって、マシになりましたね。ただA級の場合はそれだけでは通用しないと思うので、作戦面で失敗しないように気をつけます。伊藤匠二冠も入ってきますし、最年長なんで当たって砕けろですね」
――39歳の広瀬さんが最年長というのもすごい時代ですよね。ずっと羽生世代の棋士がA級にいたので、40代の在籍は当たり前でしたから。
「A級で私の次に若いのが1学年下の天彦さん(佐藤九段)、2学年下が糸谷さん(哲郎九段)です。彼らとは同世代で括られることも多いですから、意識している部分もあります」
同世代のライバル、佐藤天彦と糸谷について
――糸谷さんは名人戦に挑戦していますし(結果は敗退)、天彦さんは居飛車に復帰してA級で残留を果たしました。同世代の彼らを見ていてどんなことを思いますか?

