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『ザ・ノンフィクション』放送も話題に…性別適合手術を受けた“女子プロレスラー”エチカ・ミヤビの思い「性転換してから、自分を許せるようになった」
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橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph byNorihiro Hashimoto
posted2026/05/29 17:03
PPPTOKYOの初代女子王座決定戦でちゃんよたと対戦したエチカ・ミヤビ
「性転換してから、自分を許せるようになった」
一方、会場や配信で試合を見たファンはあたたかい言葉をかけてくれた。簡単には勝てない姿も、だからこそ頑張っている姿も見て応援してくれた。
戻るべき場所はリングだった。そこは自分を自分として受け入れてくれる場所だった。今では“プロレスラーのエチカ・ミヤビ”と素の自分の境界線がなくなってきていると言う。女子王座設立が発表されると、エチカは自らちゃんよたとのタイトルマッチをアピールした。1年前は「自分にタイトルマッチはまだ早い」と考えていたが、今はむしろベルトにふさわしい存在になれるという自信がついた。
「堂々としていられるようになりました。正直言うと、デビューした時は自信がなかった。性転換してから自分を許せるようになって、そこからいろんな経験をして、肝っ玉が据わったと思います。自分の意見を話すこと、自分のプロレスを表現することに躊躇がなくなりました」
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場数を踏むために、極小規模の会場で行われるマットプロレスの大会にも参戦した。少ない観客の前での闘いは「泥水をすするような」経験だったが、同時に「とにかくプロレスができるという喜びが大きかった」とも。「マットプロレスじゃないとできない経験も間違いなくありました」とエチカは言う。
「狭い空間で、相手との距離が近い中でどう闘うか。お客さんにどう見せるか。プロレスについて考える頭が鍛えられました」
「どんな相手にでも遠慮せずぶつかっていける」
デビュー戦の相手をしてもらった世羅りさは女子デスマッチのトップランナー。世羅の引退が決まってから組まれた最後のシングルマッチは、凶器の使用が認められるハードコアマッチで行われた。また現在はレジェンド・長与千種が率いるマーベラスにもレギュラー参戦している。
「長与さんには、女子プロレスラーとしての自分の可能性を煽ってもらっています」
日本の女子プロレスは、単に“プロレスの女子部門”として括ることができない独自の歴史、文化、技術を有する。エチカはPPPTOKYOを中心に、ハードコア、マットプロレス、さらに“本流の女子プロレス”という要素を持つ幅の広いプロレスラーとして成長しているのだ。
「最近、本当の意味でデビューしたというか、プロレスラーとしてスタートできた気がします。今はどんな相手にでも遠慮せずぶつかっていける」


