格闘技PRESSBACK NUMBER
「月収はプロレス10万円、芸能10万円でした」元ビューティ・ペアが明かす“衝撃のギャラ事情”…マキ上田が証言、全女の興行が“超高額化”したカラクリ
text by

伊藤雅奈子Kanako Ito
photograph byShiro Miyake、東京スポーツ新聞社
posted2026/05/28 11:00
「ビューティ・ペア」で一世を風靡した伝説のアイドルレスラー・マキ上田さんのインタビュー【第1回】
ストレスの発散も、プロレスだった
――たしかに、本業・アイドルからすると、プロレス兼業アイドルは目の上のタンコブですよね。
マキ 覚えてるのはね、あのころは控室が大部屋だったんですけど、まだ新人だった(榊原)郁恵ちゃんとか岩崎宏美ちゃんが畳の上に座って、長テーブルで自分で化粧してるんですよ。私たちは壁際で、ライトが付いた鏡、椅子がきちんと用意されてて、格が違う扱いをされたんですよ。私たちは、化粧なんてほとんどしないのにね。
――売れたもん勝ちの世界ですから。しかし、休日返上の毎日だと、ストレスが溜まりそうですが。
ADVERTISEMENT
マキ だからね、プロレスで発散できてたんですよ。
――なるほどっ! 夜になると女性を殴れるから(笑)。
マキ そうなんですよ(笑)。うまい発散の逃げ道があった。芸能をやってても、一日の最後がプロレスだから。それが終わると、あとは寝るだけですもん。
――歌手デビューの同期だったピンク・レディーとは、いつも現場で顔を合わせていたそうですね。
マキ 歌番組で、いつも一緒でしたね。お互いに、歌ったら次(の現場)っていう感じで、テレビ局に居座る時間はほとんどないんで、会話っていっても「は~い」「お疲れ」ぐらい。リハーサルも、ビューティの場合は全女の新人をカメラテストで並ばせて、本番になるとビューティが現れる。歌ったらすぐに移動。引田天功(2代目)っているじゃないですか。彼女がまだ「朝風まり」という芸名でアイドルだったころは、ビューティの前座で歌ってましたね。
人気になっても「月収はたった20万円」だった
――社会現象を起こしてからは、月収も格段に上がったと思いますが。
マキ 新人時代はみんな月給10万円で、ビューティを組んだあともそのままでしたよ。歌を出したあとも10万のまま、当分の間は。しばらくして、芸能で10万円もらえたと思います。
――えっ、月収20万円!? いまの貨幣価値でも100万円に達しない些少ですよ。
マキ ぐらいだったと思います。金銭的な話をジャッキーとしたことはないけど、彼女もそうだったんですかね。あのころ、会社に借金があったんですよ。そこに、自分たちのギャラが使われたんでしょうね。
――と、経営者から言われた?
マキ いや、直接聞いてはいないですけど。ちらっと噂で聞いたのは、マッハがプリマハムのコマーシャルに出てたんですけど、(電撃引退と同時に)突然辞めてしまったので、莫大な違約金が出たと。それをビューティの稼ぎで返済したと、そう聞きましたね。社長に確認したわけではないけど。レコードの印税もいっさいもらってませんし、どんなグッズが出てたのかも知らない。だから、松永たちは家を建てたり、高級車に乗り換えたり、別荘やクルーザーを買えたんじゃないですか(笑)。


