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体が激変…ソフトバンク29歳が“本塁打数1位”はなぜ? 電撃トレードでDeNAから山本祐大獲得…消えた“栗原陵矢の捕手転向”プラン「やるべきではない」
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田尻耕太郎Kotaro Tajiri
photograph byNanae Suzuki
posted2026/05/19 06:03
パ・リーグの本塁打数トップを走るソフトバンク栗原陵矢(左)。右は周東佑京
「庄嶋にしごかれていました。明大ラグビー部直伝のトレーニングをひたすらやっていました。めちゃくちゃキツいです」
「ケガをしないため」が目的
また、栗原にすれば2学年上で年齢の近い庄嶋は変に遠慮のいらないアニキ分的存在だった。そんな心地よさも相まってパーソナルトレーナーとしてタッグを組むようになった。
庄嶋はアスレチックトレーナーの観点から「そもそもトレーニングには、怪我をしないためという目的がある」という。栗原はこれまで左膝のほかに、左肩脱臼、右脇腹痛などの故障を経験し、昨年11月にはヘルニアの手術も行っている。そんな苦い経験もあり、栗原は己の体と真剣に向き合っている。
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その中で庄嶋は、栗原の姿勢に感心していた。
「クリは自分がこうやって打ちたい、そのためにはどこを強化して何のトレーニングをしてどんな動作をしなければならないのかが明確に分かっている。言語化も上手です。だから本人から求めてくることも多いですね。たとえば僕はなるべく先のことまで考えてトレーニングメニューを作るのですが、クリの方から『今日は〇〇やらないんですか?』とか『最近あのメニューやってないですよね?』と訊かれることも多いです」
トレーニングはパフォーマンス向上や怪我予防につながるほか、好不調の波を小さくする効果も期待できる。これから梅雨時になれば選手たちは一気に疲労を感じやすくなる。疲れで体が思うように動かせずにエラー動作を引き起こしやすくなるのだが、継続的なトレーニングによって栗原は「健康にもなりますよ」とにっこり笑う。もともと波の大きな選手なだけに、今シーズンはどのように作用するのか注目したいところだ。


