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白いベルトまでの9年間は「短かった」“スターダムの今”を担う羽南21歳が逆指名した意外な名前「やりたい相手が多すぎ」「伊藤麻希には内容で負けた」
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原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2026/05/17 06:02
白いベルトの新女王・羽南は5月23日、ビー・プレストリーを相手に初防衛戦を行う
「シンデレラからずっと喜べない。すごいことを成し遂げているのに、すごくないんじゃないかと思っちゃうくらいつぶされて、どうしようと。白いベルトを取れたけれど、自分の中であまり変われていない。ずっと相手がH.A.T.E.じゃないですか。今もH.A.T.E.に立ち向かうという状況は変わってない。ずっと続いている感じ。小波にやられて、ビーが来て、アーティスト(6人タッグ王座)もあって、相手がH.A.T.E.一色なのは変わらない。H.A.T.E.過ぎる。さかのぼれば1年くらいずっと。もう抜けだしたい。もう嫌です。お客さんにも言われるんです。『H.A.T.E.とばかりやってるね』って。私だって知らないよって。H.A.T.E.のおかげで人の目に触れて、いろいろと話題になれてはいるんでしょうけど。私のファンの人はちょっとかわいそう」
羽南があげた“8+1人”の挑戦者候補
デビューから白いベルトまでの9年間という歳月を、羽南は「短い」と言った。
「こんなに早く白いベルトを取れるとは思っていなかった。フューチャー落としてNEW BLOODタッグ、それからアーティストを経て、経験を積んで白と思っていた。まだアーティスト取れてないし、『白できんのかな? でも小波からは取りたいし……』と思っての挑戦だった。ずっと小波の腰にあって、いいな、と思っていたものが自分の腰にある。まだそれだけですね」
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「STARSのリーダーという実感もまだない。白の前哨戦の1発目で、アーティストの前哨戦も始まってしまった。白もやらなきゃいけない。アーティストの中ではリーダー性を発揮したい。3人だし、飯田(沙耶)ちゃんがコモモ(向後桃)さんにも活入れて。それはお願いしますって。リーダーになるタイミング、ここでよかったのかなという迷いがあります。でも頑張らないといけない」
「スターダムの選手の中で一番予定が詰まっている気がしますね。横アリが終わって、翌々日から遠征が始まっちゃって、一段落もしてないです。頭がパンパンです」
羽南が白いベルトを巻いた横浜アリーナ大会では、玖麗さやかが上谷沙弥から赤いベルトを奪取した。スターダムには世代交代の風が吹いているが、「赤いベルトですか? 白で経験値を上げたいので、赤は全然見てないですね」と羽南は言う。
「玖麗はすごいです。あそこまで(中野)たむさんを思ってやっている。努力家で。私はただ見ているだけです。玖麗もたぶん見てくれているので。普段、話すことはないですけど、1回サムライTVに2人で出た時に話して、『お互い頑張ろう』となりました。ライバルというより協力して、ベビーフェイス側だけでもスターダムを面白くしていけるというのを証明したいよねって」
羽南は防衛ロード逆指名候補の8人の名前をあげた。琉悪夏、星来芽依、壮麗亜美、飯田沙耶、愛海、稲葉ともか、吏南、妃南。



