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井上尚弥の“エグい右”で中谷潤人の顔がゆがみ…「じつは“眼窩底骨折の右アッパー”だけではなかった」世界的カメラマンがとらえていた決定的瞬間

posted2026/05/12 11:20

 
井上尚弥の“エグい右”で中谷潤人の顔がゆがみ…「じつは“眼窩底骨折の右アッパー”だけではなかった」世界的カメラマンがとらえていた決定的瞬間<Number Web> photograph by Naoki Fukuda

中谷潤人との「世紀の一戦」を制した井上尚弥。勝利を決定づけたシーンは11ラウンドにあった

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NumberWeb編集部

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Naoki Fukuda

5月2日、東京ドームで行われた井上尚弥vs中谷潤人による「世紀の一戦」。リングサイドでこの激闘を撮影した"パンチを予見する男"は、井上が勝利を大きく引き寄せた一撃の決定的瞬間をカメラにおさめていた。世界的に高く評価されるカメラマンの福田直樹氏が、写真とともに試合を振り返った記事のダイジェスト版をお届けする。

“あの右アッパー”だけではなかった決定的瞬間

 試合を通じてポイント的にリードしていたのは井上だったが、8ラウンドから10ラウンドにかけては中谷が攻勢に出て流れを掴みかけていた。井上がそんな空気を払拭したのが、11ラウンド開始30秒の“あるパンチ”だった。

 福田氏が「あれで流れをグッと引き寄せた印象がありました」と語るのが、眼窩底骨折を招いた右アッパーよりも先に繰り出した、井上の右のショートのダブルである。「見た目は軽い感じで打っているのですが、二段ロケットのようなあのダブルの2発目は、この試合で一番というくらい中谷選手がのけぞったシーン」だったと福田氏は振り返る。コンパクトなモーションで頭を跳ね上げるほどの威力——中谷に傾きかけていた試合の空気を変えた瞬間だった。

 そして、同じ11ラウンドで放たれた井上の右アッパーは、中谷を左目が開けられない状態に追い込んだ。「リングサイドからも、なにか重大なことが起きたとすぐにわかりました」と福田氏。片目が使えず激痛を伴うなかでも逆転を狙い、パンチを返し続けた中谷の闘志もまた、この試合を感動的なものにした要素のひとつだろう。

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 福田氏はこう結んだ。「偉大なふたりが、偉大な試合をした。さまざまな巡り合わせと奇跡が重なって、ファンは一生味わえないかもしれない極上の体験ができた。いましばらくは、この歴史的な一戦の余韻に浸っていたい」――そう語る言葉には、深い実感が滲んでいた。

 試合前にあった駆け引きや福田氏が感じた“異変”、12ラウンドを通じての攻防については、記事本編でさらに詳しく語られている。

<続く>

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 この文章の本編は、以下のリンクからお読みいただけます。

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#福田直樹

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