NumberWeb TopicsBACK NUMBER
中谷潤人陣営はなぜ、井上尚弥に「つけ入るスキがあった」と語ったのか? 激闘直後に取材記者が見た「本気で勝負にこだわった」敗者・中谷の“気概”
posted2026/05/09 06:00
井上尚弥との激闘の後、満身創痍の中で取材に応じた中谷潤人と村野健会長。陣営が明かした胸の内とは
text by

NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Takuya Sugiyama
5月2日、東京ドーム。中谷潤人は井上尚弥に3-0の判定で敗れた。眼窩底骨折の疑いで会見をキャンセルすると発表されていた中谷が、試合終了から約40分後の23時24分、「5分程度」と時間を限定して報道陣の前に現れた。
眉間の左側の生傷から血がにじみ出ている。プロボクシング33戦目、初めての敗北だった。
村野会長が語った「つけ入るスキがあった」の真意
同席したM.Tジムの村野健会長に、「中谷の戦いぶり」についての代表質問が向けられる。その答えは意外なものだった。
ADVERTISEMENT
「各所各所でやっぱり、つけ入るスキがあったなと。トータル12ラウンドを終えて、そういうふうに感じました」
負け惜しみでも、口を滑らせたわけでもない。端的な真実を語るときの、落ち着いたトーンだった。
試合の約2時間後に話を聞いたトレーナーのルディ・エルナンデスも、「もし再戦したとして、ジュントが勝てなかったら私は二度とボクシングのトレーナーはしない」とまで言った。それらは大言壮語ではなかった。井上をリスペクトしながらも、過度に神格化しない。そのメンタリティを中谷陣営は共有していた。
公開計量でのフェイスオフ直後、中谷が両腕を上げて客席に向かって吠えた場面がある。ここまで不気味な静けさを保ち続けた挑戦者が、初めて昂ぶりをあらわにした瞬間だった。
実はそれまで、取材記者の目に映っていたのは、ともすれば「覇気がない」とすら見えるような陣営の姿だった。では、公開練習から計量、そして激闘後の深夜の会見まで――彼らの印象はどう変わっていったのだろうか。その全容は、本編で詳しく描かれている。
◆
この文章の本編は、以下のリンクからお読みいただけます。
