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フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
「リクは全面的にリュウイチを信頼した」なぜ三浦璃来と木原龍一は無条件で支え合えたのか? コーチが語る“最大の理由”《引退発表後に独占インタビュー》
text by

田村明子Akiko Tamura
photograph byAFLO
posted2026/04/23 12:01
ブルーノ・マルコットコーチが語る、りくりゅうのパートナーシップの原点
「結果を出すのに、普通は5年から8年はかかります。リュウイチは2012年くらいからペアをはじめ、リクも同じくらいから始めていた。リクとリュウイチの結果は(結成した)2019年からだけでなく、それ以前から積み上げてきたことの結晶であり、ユナとスミタダ(長岡&森口)は2022年の(初めて世界の表彰台に上がってインスピレーションを与えた)リクリュウの結果なのです。だから今ペアを始めても、すぐに結果が出るわけではない。この金メダルのレガシーの結果は、あと数年後、5、6年後に出ると思います」ブルーノ氏はさらにこう続けた。
「これまで多くの日本のスケーターをトレーニングしてきた経験上、日本人は本当に真面目に練習することを知っています。だからペア人口が増えてくれば、そしてコーチも増えていけば、必ず結果は出るだろうということは疑っていません」
日本のペア強化…“最大の課題”は?
中国では申雪&趙宏博ペアが1999年に、アジア代表のペアとして初めて世界選手権の表彰台に上がった。あれから20年余りの間に、中国から多くの世界、オリンピックメダリストペア選手たちが育った。日本でも同じことが起きる可能性はあるだろうか。
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「まず重要なのは、トップレベルだけではなく、ジュニアの層の若いスケーターたちがペアのトレーニングをできる環境を作ることです」
ブルーノ氏が強調するのは、良いペアを育てるにはシングル選手のコーチたちの協力が不可欠ということだ。どの種目も、まず子供たちはシングルから始めて基礎を培う。その中からペアに転向する選手が出てくるというのは、コーチにとって手塩をかけて育てた生徒を失うことでもある。全てのシングルコーチがもろ手をあげて気持ち良く生徒を送りだせる訳ではない。
「でもシングルに向いている選手もいれば、ペアに転向して才能が開花する選手もいる。プロのコーチなら、生徒にとって何がベストなのかを見極めるのは大事な仕事の一部のはずです」とブルーノ氏。

