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フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
「2人は私のところに来て…」三浦璃来と木原龍一がコーチに「引退」を伝えた日…ブルーノ氏が明かす、りくりゅうが感じてきた“重圧の真実”《独占インタビュー》
posted2026/04/23 12:00
ミラノ五輪で金メダルを獲得した三浦璃来・木原龍一と笑顔のブルーノ・マルコットコーチ
text by

田村明子Akiko Tamura
photograph by
AFLO
4月17日の朝、りくりゅうこと三浦璃来&木原龍一ペアが、SNS上にて競技引退の決意を発表した。園遊会への出席をその日の午後に控え、両陛下にお会いする前にきちんとけじめをつけておきたかったのだろう。世界選手権金メダル2回、ミラノ・コルティナオリンピックでは金メダルを獲得し、取るべきものは全て手にしたことを考えると、残念だが予想されたことではあった。
この当日の夜、カナダにいるブルーノ・マルコットコーチが本誌の電話取材に応じた。【全2回の前編/後編につづく】
この当日の夜、カナダにいるブルーノ・マルコットコーチが本誌の電話取材に応じた。【全2回の前編/後編につづく】
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「最初に言っておきたいのは…」
「サプライズではない、ですよね」と問いかけると、「ふふふ、違うよ」とブルーノ氏が笑った。ミラノオリンピックのペア終了後、カナダに帰国したばかりの彼をインタビューした際には、りくりゅうの今後の進退については硬く口を閉ざしていたブルーノ氏。
いつ、どのような形で聞いたのか。
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「最初に言っておきたいのは、私たちは予め活動期間を決めてトレーニングをしていたのではない、ということです」と語り始めた。
「前回も言ったように、二人の当初の目標は(2022年)北京オリンピックの団体戦で日本チームのメダル獲得に貢献することでした。でもその目標を達成した後、彼らはもっと高いところに行けるという現実に気が付いたのです」
北京オリンピックで7位になった後、モンペリエ世界選手権で日本のペアとして過去最高の銀メダルを手にした。
「先のことは話すのはやめよう」決めた理由
「でもあまり先のことは考えずに、1年、1年、短期間の目標を定めて対応していきました。二人とも、氷の上はもちろん、オフアイスのトレーニングでも常に全力を尽くしてきた。でも年齢を重ねて結果を出していくごとに、周りからの期待も、本人たちが感じるプレッシャーも大きくなっていきました」

