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獅子の遺伝子BACK NUMBER
「その言葉に、涙がこぼれていました」DeNA→西武の“ガッツマン”桑原将志「FA移籍の葛藤」心を支えた筒香嘉智からの電話「違うチームに行っても…」
text by

佐藤春佳Haruka Sato
photograph byHaruka Sato
posted2026/04/18 11:03
気迫溢れるプレーはまさに「ガッツマン」。桑原が名門復活を牽引する
「アメリカでは凄く苦労した時期もあって、その時の経験についても色々と話してくれました。そういう話を聞いていると、やっぱり僕も自分のために多くの経験をした方がいいな、という思いが深まりました」
「電話越しで僕ひとり、泣いていました」
筒香から電話越しにかけられた言葉は今も、心に深く残っている。
「僕がどういう決断をしても、たとえ違うチームに行ったとしても、全力で応援するしお互いに頑張ろう、って声をかけてもらえました。そしてまた縁があれば、いつか一緒に野球ができたらいいね、って。その言葉を聞いた時には、涙がこぼれていました。電話越しで僕ひとり、泣いていました。あの人の言葉は一つ一つ重みが違いすぎるので……」
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筒香は少年野球など育成年代に関して提言し、言葉だけでなく私費を投じてスポーツ施設を建設するなど、理想を体現する環境作りを自ら実行してきた。現役選手としては異例であるそんな姿にも桑原は感銘を受けてきた。
西武移籍を決断した理由の一つとして口にしていた「現役が終わった後の夢」について尋ねると、桑原は「まだ言えないッス」と照れながらもこんな思いを明かした。
桑原が秘める「この先の夢」
「自分はプロ野球の世界に入らせてもらって、育ててもらって、いろいろな経験をさせてもらった。だからこそ自分もそれを野球界に還元したいなと思っています。やっぱり自分がなんとかしてあげたい、応援したい、って思うような子が成長したら、凄く嬉しいじゃないですか。もちろん今は選手として結果を残すことが一番ですが、それだけではなく、いずれ色々な人に何かを伝えるためには自分自身も勉強して深みを増していかないといけないと思うので」

