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なぜ「ノールックパス」を多用する? 174cmの“逆輸入バスケットボール選手”がスペインで学んだ“秘密”…「派手なプレーが好きだから…ではなくて」
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ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byB.LEAGUE
posted2026/04/12 11:01
今季からBリーグの川崎ブレイブサンダースに入団した21歳の岡田大河。欧州という異国の地で学んだものとは?
例えば、現代バスケットボールの攻撃で基本となるピック&ロールというプレーがある。簡単にいえば、ボールを持っている味方のマークについている選手にスクリーンをかけて、相手チームのマークをずらす。そこを起点に仕掛けていく攻撃のアクションだ。
「それまでは1対1でどうするか、ピック&ロールを仕掛けるときでも2対2の状況でどうするかを考えていたんです。ただ、ピック&ロールをするにしても……他に3人もいるので、もっと多くの選択肢があるはずなんですよ。ボールを持っていない4人の動きやスペーシングを考えれば、ボールに触らなくても味方を生かせる動きができるなと」
他者の動きを想像…「プレーの選択肢が広がった」
その成果を岡田はこう話す。
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「そういうことを学んだおかげで、自分がボールを持っているときにチームメイトは僕にどうして欲しいのかというのを想像できるようになったり、それによってプレーの選択肢が広がりました。今はパスの出し手の気持ちも、受け手の気持ちもわかります。スペインへ行って良かったなと思いますね」
スペインのバスケの神髄についての話を聞いて、想起されるのがバスケとの共通点の多いサッカー界の話だ。川崎市出身で、サッカーの日本代表選手である田中碧が、東京五輪の準決勝でスペイン代表に敗れたあとに残したこんな言葉がある。
「『1対1』では(スペインの選手に)勝てるかもしれないけど、『11対11』で勝てるかと言われたら……『2対2』だったり、『3対3』になったら相手はパワーアップするけど、自分たちは変わらない。彼らはサッカーをしているけど、僕らは『1対1』をし続けているように感じるし、それが大きな差になっているのかな」

