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「牧秀悟は二塁でゴールデン・グラブを!」DeNA反攻のカギは“ディフェンス”と藤田一也コーチが断言するワケ「自分で考えて守れるチームは強い」
text by

石塚隆Takashi Ishizuka
photograph byKiichi Matsumoto
posted2026/04/06 11:00
攻撃力に目が行きがちなベイスターズだが、その牽引役である牧秀悟をはじめ内野守備が肝要、と藤田一也コーチが説いた
藤田コーチも現役時代は二塁をメインに遊撃、三塁でもプレーしてきたが、当時は複数ポジションを守る選手は多くなかった。現代野球の傾向とでもいうのか、その必然性について藤田コーチは次のように語る。
「あくまでも僕の意見ですが、日本一に到達するためには年間150試合以上を戦わなければいけない世界ですし、本当にいろいろなことが起こります。複数ポジションは長丁場でチーム力を落とさないためのオプションですし、選手にとってもチームにとってもメリットがあることは間違いないと思います」
ただ守備位置の違いはもちろん、サインプレーやカットプレー、カバーリングなど選手が身に付けなければいけないものは多岐にわたる。類似性はあるかもしれないが、選手たちへの要求は極めて高いように感じられる。
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「一つのポジションでスペシャリストになるのも大事なんですけど、僕としては複数ポジションでスペシャリストになってもらいたい。それができる選手たちですし、僕も決して中途半端にならないように指導はしています」
藤田コーチは感慨深い様子で次のようにつづけた。
「複数ポジションを守ることは“野球勘”を養う意味でも大きい。慣れないポジションでプレーをすることで考えることも多くなるし、準備も予測も普段以上にやらなければいけない。同じ内野を守る仲間の気持ちもわかるようになるわけですから、連携プレーにもメリットはあるはずです」
佐野はファーストでもスペシャリストを目指している
ではポジション別に藤田コーチの見解を聞いてみよう。まず一塁は、外野兼任の佐野の存在が鍵になりそうだが、どのような評価をしているのだろうか。
「佐野の守備はいいなと思っているんです。僕も現役時代に一緒にプレーしていますが、内野外野というまったく異なるポジションでプレーするというのは本当に大変なことだと思います。佐野はボーンヘッドみたいなことはないですし、打球に対し諦めず勝負してくれます。ファーストでも外野でもスペシャリストを目指しているし、バッティングだけではないのが佐野のよさ。今季はファーストで出場する機会も多いと思いますが、最高のパフォーマンスができるように一緒に練習に取り組んでいます」

