テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER

「僕が投げなくても」と大谷翔平は話したが…じつはドジャースが「投球練習データを完全把握していた」WBC後、コーチらの重要証言を番記者は聞いた 

text by

柳原直之(スポーツニッポン)

柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara

PROFILE

photograph byGene Wang - Capture At Media/Getty Images

posted2026/03/23 17:03

「僕が投げなくても」と大谷翔平は話したが…じつはドジャースが「投球練習データを完全把握していた」WBC後、コーチらの重要証言を番記者は聞いた<Number Web> photograph by Gene Wang - Capture At Media/Getty Images

WBC期間中、キャッチボールする大谷翔平。彼の投球練習データを、所属先のドジャースは完全把握していたという

 ドジャースのアーロン・ベイツ打撃コーチによれば「開幕時に使った35インチのバットや、その後にメインで使った34.5インチのバットは(2024年秋に受けた左肩手術からの)リハビリの一環。本人の感覚に基づいて選んだ」という。

 左肩の違和感が消えるまでは、長尺バットの遠心力でヘッドを走らせるなどして、左肩の動きを制限し、「昨秋のポストシーズンから34インチのバットを使い結果も出た」と同コーチ。同一PS歴代2位タイの8本塁打を放ちワールドシリーズ連覇に貢献した“伝説のバット”だった。

ライブBPでは投手陣に“手本”を

 試合で投げられなくても、投手陣に“手本”を示す場面もあった。

ADVERTISEMENT

 東京ドームでの1次ラウンドを突破し、マイアミ到着後のローンデポ・パークで行われた3月12日の公式練習でライブBP(実戦形式の打撃練習)に登板した。

 最初に迎えた森下翔太から外角直球で見逃し三振を奪った。若月健矢、中村悠平、坂本誠志郎の3捕手全員に投げて1イニングごとにベンチに戻る実戦想定。4イニング相当で計59球を投げた。小園海斗、中村のバットをへし折るなど安打性2本に抑え、最速157キロを計測。「大会と同時進行しながら自分の調整も進めてきた。今日も4回60球ぐらい投げて、ボリューム(量)もクオリティー(質)もしっかり出せた。シーズンに向けていい準備ができている」と充実感をにじませつつ、こうも話した。

「僕が投げなくても素晴らしい投手がいる。僕自身も凄く自信を持っているところ。他の国の方々に(日本の)若く素晴らしい投手がいるところをまた見せられることも、僕個人として凄く楽しみにしている」

 背後から見守る大勢、種市篤暉、隅田知一郎、北山、金丸夢斗ら若手投手にメジャーでトップクラスの球を披露して“手本”を示すと同時に、2日後に迫っていた14日のベネズエラとの準々決勝へ力強く背中を押した。

ドジャースは投球練習データを完全に把握していた

 さらにはサポート体制も万全だった。

【次ページ】 ドジャースは投球練習データを完全に把握していた

BACK 1 2 3 NEXT
#アーロン・ベイツ
#森下翔太
#若月健矢
#中村悠平
#坂本誠志郎
#小園海斗
#大勢
#種市篤暉
#隅田知一郎
#北山亘基
#金丸夢斗
#ウィル・アイアトン
#前田晃徳
#マーク・プライアー

MLBの前後の記事

ページトップ