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大谷翔平2発でも近藤健介不振でも種市篤暉好投でもなく…「チェコのサトリア8.1回無失点」「韓国主砲が“吉田正尚超え”か」WBC個人成績が面白い 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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photograph byNanae Suzuki

posted2026/03/13 11:05

大谷翔平2発でも近藤健介不振でも種市篤暉好投でもなく…「チェコのサトリア8.1回無失点」「韓国主砲が“吉田正尚超え”か」WBC個人成績が面白い<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

WBC1次ラウンド・プールCの個人成績を見てみると、様々な観点が浮かび上がってくる

【個人打撃成績】
吉田正尚(外)
4試12打6安2本6点
率.500 OPS1.783

大谷翔平(指)
3試9打5安2本6点
率.556 OPS2.025

源田壮亮(内)
4試7打4安0本4点
率.571 OPS1.298

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村上宗隆(内)
4試15打3安1本5点
率.200 OPS.694

鈴木誠也(外)
3試9打3安2本5点
率.333 OPS1.571

牧秀悟(内)
4試9打2安0本1点
率.222 OPS.639

中村悠平(捕)
3試3打2安0本0点
率.667 OPS1.334

岡本和真(内)
4試15打2安0本1点
率.133 OPS.478

佐藤輝明(内外)
4試6打2安0本1点
率.333 OPS1.167

周東佑京(外)
4試4打2安1本3点
率.500 OPS1.750

若月健矢(捕)
3試7打3安0本1点
率.429 OPS.900

牧原大成(内外)
3試4打1安0本0点
率.250 OPS.650

森下翔太(外)
3試6打1安0本0点
率.167 OPS.453

小園海斗(内)
1試3打1安0本0点
率.333 OPS.833

近藤健介(外)
3試12打0安0本0点
率.000 OPS.077

 吉田、大谷、鈴木のMLB組に加えて源田、佐藤、周東、中村がOPS1.000超え。打線は好調に見えるが、一方で大谷の後ろを託された近藤健介が3試合で出塁は四球1つだけ。岡本和真も打率.133と調子が上がっていない。また、大谷と鈴木は3戦目のオーストラリア戦は無安打だった。

チェコ戦では打線を大きく組み替えたが

 チェコ戦では井端弘和監督はスタメンを全面的に入れ替えた。大谷、鈴木、近藤を外し、ここまで出場がなかった小園を遊撃スタメンにし、控え選手で打線を組んだ。軟投派サトリアの好投を許したのは、これも一因だったと思うが――短期決戦において「勝ち進んでいる打線」を組み替えるのはどうだったか。2023年の日本も4連勝で1次ラウンドを勝ち進んだが、日本は基本的なオーダーを崩さなかったからだ。

 井端監督にすれば〈せっかく招集したのに、出番が少ないのは悪い〉との意識もあるのだろうが、前回大会でもオリックスの山﨑颯一郎に出場機会がなかった。招集された選手たちは、その扱いも承知の上のはずだ。

種市、隅田、北山…光る第2先発の好投

 最終戦で大谷を出さなかったのは、この日、大谷が投球練習をしたのと「疲労を考慮した」からだとされる。前回大会は大谷の恩師である栗山英樹が監督。決勝アメリカ戦は大谷がクローザーとして緊急登板したが、大谷(ならびに所属球団)との距離感では井端監督と栗山監督では違いがあるのかもしれない。チェコ戦もプラチナチケットを手にした観客4万2340人が詰めかけたが、多くのファンが「大谷翔平」を見に来たはずだ。1打席でも大谷の雄姿を見せることはできなかったかと思う。

 続いては投手成績。

【次ページ】 好投サトリアに韓国主砲の成績も見逃せない

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