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獅子の遺伝子BACK NUMBER
プロ野球で流行る〈スター選手が現役引退→大学院へ〉 今春進学の西武・増田達至が語る“学び直し”の理由「今の選手はコーチ以上に知識が…」
text by

市川忍Shinobu Ichikawa
photograph byNumberWeb
posted2026/02/03 11:02
この春から筑波大大学院に進む元西武・増田達至さん
2019年シーズン、増田氏はクローザーとして見事、復活しリーグ優勝に貢献する。
「自分の身になることを言ってくださった。コーチってなんの意味もなく思い付きで『やれ』と言っているわけやないんだなと改めて知ることができたシーズンでした」
選手を観察し、その選手に合ったアドバイスを送ることの重要性を思い知ったと振り返る。
現役引退→大学院進学が増える理由
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プロ通算560試合に登板した増田氏だが、そのうち先発は2試合のみで、いずれもプロ1年目のことだった。早い段階で先発ではなく中継ぎと抑えの適性を見出されたケースといっていいだろう。
「最初は先発をさせてもらいましたけど、中6日くらいの準備の仕方に関しては本当に難しいなと今でも思います。おそらく性格的にも向き不向きみたいなものはあるでしょうから、いずれはそういうことも研究できればいいですね。先発で結果が出せなくても、リリーフでは好成績を残すピッチャーがいるし、逆もあります。本当に、勉強したいことがいっぱいです」
野球界やスポーツを取り巻く界隈の時流なのか、昨今は大学院で学び直して現場に戻る指導者も徐々に増えている。元ソフトバンク監督の工藤公康氏や元巨人の桑田真澄氏、昨シーズン限りで引退した元巨人の長野久義氏も球団の仕事をしながらアカデミックな道に進む予定だ。
「自分には知識が圧倒的に足りないなと思ったのが進学を決めた大きな理由です。少しでも選手が納得してくれる指導をしたいと考えたときに、説得力を持つ知識を得たかった。『あの人、経験と感覚で言ってるわ』と選手に思われないためにも……」


