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箱根駅伝PRESSBACK NUMBER
「実は高校時代は補欠だった」箱根駅伝・1秒差で区間新を逃した山の“裏ヒーロー”は何者か?「彼はあまり我々の指示を聞かないんですよ(笑)」
text by

酒井政人Masato Sakai
photograph byTadashi Hosoda
posted2026/01/30 06:01
第102回箱根駅伝で、山のヒーローとなった黒田朝日の「裏」、6区でヒーローとなった創価大・小池莉希とはいかなる選手なのか?
1年時は三大駅伝にフル参戦して、箱根駅伝は8区で15位だった。2年時は夏のケニア合宿で左足首を捻挫。腓骨を骨折して、出雲と全日本は間に合わず、箱根駅伝は10区(13位)で順位を2つ落としている。
今季は創価大の“日本人エース”と呼べるほどトラックシーズンから活躍した。なかでも印象的だったのが日本選手権5000mだ。各組6着以内が決勝に進出できる予選の3組で6着(13分40秒21)を確保。青学大・黒田に先着して、学生では3人しか進めなかったファイナルの舞台に上った。決勝は13位(13分57秒86)に終わったが、一度は先頭に立っている。
出雲駅伝2区は区間賞を獲得した早大・山口智規(4年)を引っ張り、区間4位。全日本大学駅伝2区は中盤でトップ集団のペースを引き上げての区間5位だった。
あまり我々の指示を聞かないんですよ(笑)
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「僕は『面白いレースだったな』と言ってもらえるのが生き甲斐です。レースでは必ず見せ場を作るのが僕のスタイル。『小池が来た』と言われたい。それが僕のアイデンティティだと思っています」
そう話す小池を創価大・川嶋伸次総監督は高く評価しながらも、戸惑っている部分があるという。
「積極的な走りっぷりは本人の持っている良さだと思います。それが逆にちょっと行き過ぎて、我慢した方がいいんじゃない、という場面も少なくありません。あまり我々の指示を聞かないんですよ(笑)。でも向上心があって、貪欲なところは凄くいいと思っています」
小池は高い意識で競技に取り組んでいる一方で、調子に乗るタイプなのだ。
トラックのスピードがあり、出雲と全日本は2区で好走した。順当なら箱根駅伝は1区や3区に起用されるような選手だろう。本人も往路を希望しており、なかでも「2区」に興味を持っていた。その状況のなかで、どのようにして「6区小池」が誕生したのだろうか。
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