熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
「サトウの才能はヤマルに劣らないよ」ブラジル人記者ズバリ…佐藤龍之介19歳に見る“日本代表とJ育成の大問題”とは「ピッチ上で年功序列はいらない」
text by

沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byKiichi Matsumoto
posted2026/01/27 06:02
森保一監督に指示を受ける佐藤龍之介。出場機会を大きく増やした1年を経て、ケガ人続出の日本代表にあってW杯出場はなるか
「日本には、年長者を敬う文化があるね。これは素晴らしいことなんだけど、ピッチの中では年齢は関係ない。ピッチの中に、年功序列を持ち込んではいけない。むしろ、将来の伸びしろを考えると、実力が同程度であれば断然、若い選手を起用するべきなんだ」
勝つことと若手育成は両立できる
――いくら実力があっても、選手は試合を経験しないと成長しない。
「その通り。もちろん、プロの監督は勝つことを求められる。でも、シュミットがベンフィカでやってのけたように、勝つことと若手を育てることは両立できる。長い目で見れば、才能ある若手に出場機会を与えて成長を促すことはチームの好成績につながり、将来、売却した場合に手にする移籍金でクラブの財政も潤うから、一挙両得のはずなんだ」
ADVERTISEMENT
――そうですね。この大会で優勝した後、佐藤は「昨年、岡山で試合に出続けて、その成果だったり成長した姿を見せられたと思う」と語っています。
「とはいえ本人は内心、『FC東京でも、もっと早くから出場機会を与えてもらいたかった』と思っているんじゃないかな(笑)。ちなみに日本のファンの中では、佐藤は若き日の香川に似ているという話もあるそうだね」
久保も…ケガ人続出の状況については?
――あなたはそこまで知っていますか(笑)。最後に話題を変えて、A代表についても少し聞きます。1月18日、久保建英(レアル・ソシエダ)が左太ももの肉離れを起こし、全治数週間と診断されて日本のフットボール関係者とファンを心配させています。昨年前半、日本代表のCBに故障者が続出。さらに、三笘薫(ブライトン)、鈴木彩艶(パルマ)、鎌田大地(クリスタル・パレス)、南野拓実(モナコ)、遠藤航(リバプール)らも相次いで故障しました。なぜこれほど故障が多いのでしょうか?
「クラブと代表で、強度が高い試合をたくさんこなしているからだと思う。日本で行なわれる代表戦は欧州から戻ってくると移動距離が長く、時差もあるから、他国以上に、選手にとって肉体的な負担が大きいのも事実だ」
――日本代表の森保一監督には、選手が故障する可能性を減らす方策はないのでしょうか?

