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“凱旋門賞より遠い”BCクラシックを制覇…フォーエバーヤング“年度代表馬の可能性”を考察「じつはアメリカでも議論に」「JRA未出走は過去一例のみ」
text by

島田明宏Akihiro Shimada
photograph byGetty Images
posted2025/12/27 11:03
BCクラシックを制したフォーエバーヤングをねぎらう坂井瑠星。有馬記念では同馬主・同調教師のシンエンペラーに騎乗する
メイショウタバルが勝てば、エルコンドルパサーのときのグラスワンダーと同じ条件になるわけだが、だからといって、同様に特別賞を与えるべきだという声が上がるかというと、そうはならないような気がする。ダノンデサイルも、ドバイで負かしたのが、のちにレーティング世界一となってジャパンカップを勝つカランダガンだけに価値はあるが、どうだろう。
「フォーエバーヤングにエクリプス賞を」米でも議論
フォーエバーヤングは、日本の年度代表馬と同時に、エクリプス賞の年度代表馬にも選ばれるかもしれない。アメリカの競馬メディア「ブラッドホース」電子版によると、アメリカで1戦しか走っていない馬をどう評価すべきか、悩ましい存在になっているという。
日米で同時に難しい選択を関係者に迫っているわけだが、史上初の同時受賞となれば、矢作調教師がBCクラシック後のインタビューで口にした「日本代表がサッカーのワールドカップで優勝したようなもの」という言葉が、より真実味をもって受け止められることになるだろう。
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はたして、フォーエバーヤングは、エルコンドルパサー以来26年ぶり、史上2頭目の国内未出走の年度代表馬となるのか。ダートを主戦場とした馬が年度代表馬に選出されれば、史上初の快挙となる。
とはいえ、そんなことを考えながら有馬記念を見ても楽しめないだろうから、それはひとまず頭の隅に追いやって、節目の70回目のグランプリに熱中したい。
私の夢は、ダノンデサイルです。
<前編とあわせてお読みください>

