「日本人初“1億ドル”大型契約も」八村塁“電撃移籍”の可能性は？ NBA名物記者の新証言「レイカーズはトレードしたがっていない。だが…」 

　レイカーズとの間でポジティブな形の意思疎通ができているのであれば、使い勝手のいい八村は確かに残留の線が濃そうではある。例外があるとすれば、ブハ氏の指摘通り、ここに来てトレード話が増えたアデトクンボのような大物がマーケットに出てきたとき。そうでなければ、このままレイカーズに残り、スターたちが作ったスペースを有効に生かしてロングジャンパーを効果的に決め続けるのだろう。

　より守備的な選手が加入し、スタメンから6マンになる可能性はありそうだが、いずれにしても今季も平均得点は“定位置”の13得点前後が有力。チーム内での序列は変わらず、一見するとさまざまな意味で現状維持にも思えてくる。

残留しても給料は大幅アップ？

　ただ……強豪チームからこれほど評価され、好まれる働きができているのなら、いずれその対価が支払われることも予想できる。今季終了後には再びFAになる八村の今後を、ブハ氏は好意的に展望していた。

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「ルイは本当に良い選手へと成長したし、レイカーズに残るか、他のチームに移籍するかは分からないが、この夏には良いサラリーを手にすると思う。大幅に昇給し、平均年俸は2000万〜2500万ドル程度と私は見ている。例えば3年7500万ドルはあり得ると思うし、4年9000万ドル、4年1億ドルといった形になるかもしれない。レブロンがFAになり、ディアンドレ・エイトン、マーカス・スマートもオプトアウトできるなど、レイカーズにはこの夏に解決しなければならない問題が多い。だから現時点で予想するのは少し早すぎるが、個人的にはルイがレイカーズと再契約しても驚かない。特にプレーオフで大きな役割を果たすようなことがあれば、残留の可能性はさらに高まるのだろう」

©︎Jevone Moore/Icon Sportswire via Getty Images

　今ではレイカーズの中でも古参選手の一人になった八村は、常に勝利が求められる厳しい環境の中で役割を黙々とこなすことで評価を勝ち得た。良質なロールプレーヤーとして、献身的姿勢が報われる日は近づいている。多くのことがいい方向に転べば、1億ドルの日本人プレーヤーが誕生するのだろうか。

　レイカーズに上位進出のチャンスがあるプレーオフ、その後のFA戦線――。もうすぐ訪れる2026年は、八村のNBAキャリア＆人生の中でもハイライトとして記憶される時間になるのかもしれない。〈全2回／前編から続く〉