- #1
- #2
バスケットボールPRESSBACK NUMBER
八村塁、歴史に残る衝撃ブザービーター「ルイは計算できるシューターに成長した」レイカーズ名物記者も絶賛…ただトレードの噂が再燃なぜ?
posted2025/12/10 11:01
勝利に導く3Pシュートを決め、喜びを爆発させるレイカーズ八村塁(27歳)
text by

杉浦大介Daisuke Sugiura
photograph by
Andrew Lahodynskyj/Getty Images
NBA7年目のシーズンを迎えた八村塁(27歳)。充実の時間を過ごす一方で、トレードの噂は後を立たない。高い評価の裏返しでもあるが、来年2月のデッドラインまでに大きな動きはあるのか。ジャーナリスト杉浦大介氏が取材した。【NumberWebレポート全2回の前編/後編も公開中】
NBAでもすでにベテランと呼ばれる域に達したレイカーズの八村塁にとっても、最も思い出深いワンプレーになったのではないか。
現地時間12月4日に行われたラプターズ戦の最終クォーター、八村はコーナーから勝利を決めるブザービーターに成功。いわゆる“ゲームウィナー(決勝弾)”を成功させたのはキャリアでも初めてだった。しかも八村にパスを出したのが40歳の“レジェンド”、レブロン・ジェームズだというのも格別だったに違いない。
レブロンの大記録がストップ
「クレイジーだったよ。ゲームウィナーなんて決めたことなかった。レブロンが、その直前に“お前にいくぞ”って言ってくれてて……あれがその瞬間だったんだ」
ADVERTISEMENT
試合後、コート上でのヒーローインタビューでそう述べた際の八村の表情からは充実感がこぼれ落ちた。
この試合でレブロンは8得点に終わり、2007年から実に1297試合にわたって続けてきた連続二桁得点記録はストップ。最後のプレーでは自らショットを決めれば10得点に到達していたにもかかわらず、チームメイトとして固い絆を育んできた背番号28を信頼してパスを出した。それを八村が見事に決めたことで、この決勝アシスト&決勝弾はビューティフルなストーリーとなったのだった。

