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どうなる渋野日向子「頭を抱えちゃうぐらいボロボロなんで…」スマイル炸裂した6年前から何が変わった? 数字で見えた渋野の“不思議な特徴”
posted2025/10/30 11:02
国内ツアー4連戦目となる三菱電機レディス(10月31日〜)に出場する渋野日向子
text by

田中宏治Koji Tanaka
photograph by
Takuya Sugiyama
日本人ルーキーたちが大活躍の今季の米女子ツアー。一方で苦戦を強いられている選手もいる。その一人が渋野日向子だ。
来季の出場権を左右するCMEグローブポイントランキングでは現在104位。シード圏内の80位はもちろん、準シードの100位にもわずかに届いていない。出場が決まっているのは11月13日からの『アニカドリブンbyゲインブリッジatペリカン』の1試合のみ。不振の原因を探ってみたい。
パッティング巧者だった渋野
今季は2人の日本人メジャー女王が誕生した。4月のシェブロン選手権を西郷真央が制し、8月のAIG全英女子オープンでは山下美夢有が優勝。日本人選手が毎年のようにメジャーに勝つ、この流れを作ったのは2019年の全英女子オープン制覇を果たした渋野だろう。1977年全米女子プロを優勝した樋口久子以来、実に42年ぶり2人目の快挙だった。
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果たして当時の渋野はどんな選手だったのか、19年の国内ツアーでのスタッツを振り返ると、日本屈指のパッティング巧者だったことが分かる。
パーオン率は70.7573%で24位と賞金女王を争う選手としては決して上位ではなかったのに対し、平均パット数(パーオンホール)は1.7582の2位。チャンスを確実にものにするパッティングでツアートップの1ラウンド当たり4バーディーを積み重ねていた。
ところが、米女子ツアーではこうした特徴が劇的に変化する。

