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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「0対2は本大会ではキツい」ブラジル戦“歴史的初勝利”にも苦言…南野拓実「ビハインドは負うべきじゃない」“日本代表の意外な本音”を現地で聞いた
text by

戸塚啓Kei Totsuka
photograph byKiichi Matsumoto
posted2025/10/16 17:56
ブラジル戦でキャプテンマークを巻いた南野拓実。大逆転のきっかけとなるゴールを決めた
「1点なら大丈夫っていう感覚は、その2試合から学びました。ただ、失点は少ないほうがいいし、1点取られても2点目は取られないようにと試合前から話していたので、そこは課題だと思います。0対2は本大会ではキツいと思います。0対1まではOK だと思うし、2失点目がやっぱり余計だったなと」
カタールW杯後の日本は、「主体的」をキーワードのひとつとしてきた。W杯優勝という壮大なターゲットからの逆算として、世界のトップ10相手にも敵陣でゲームを進めることにトライしてきた。その重要な手段がハイプレスである。
ただ、90分+アディショナルタイムを通しての継続は、現実的に不可能だ。堂安も「これまでは主体的にというなかで前半からガンプレしていたので、後半ちょっとエネルギー不足になって、相手がそれに慣れてくる。今日は後半からエネルギーを入れた感じだった」と、カタールW杯のように勝負どころでギアを上げている。
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だとすれば、課題ははっきりしている。前半からガンガンにプレスをかけない時間帯を、いかにしのぐのかだ。堂安は「試合運びで言ったら2失点はいけなかった」と繰り返し、「1点取れなくてもゼロゼロじゃないといけない」と、ミドルブロックで対応した前半の戦いぶりを課題にあげた。
南野拓実も「ビハインドは負うべきじゃない」
堂安と同じく南野拓実も、前半の戦いぶりに着目する。
「この戦い方をするにしても、後半にパワーを持っていくにしても前半を0対0でいけるチームにしていかなければいけない。やっぱりビハインドは負うべきじゃない」
ボランチのポジションでゲームをコントロールした鎌田大地も、「後半の強度を前後半やるのは難しいと思います」と言う。北中米W杯は48カ国参加となり、ノックアウトステージが32カ国からとなる。4試合目を勝ち抜いてようやくベスト16で、ベスト8入りには5試合目を勝ち切る必要がある。カタールW杯にはなかった飛行機移動があり、開催都市によって異なる気候や時差とも向き合わなければならない。


