〈マンガ〉「藤井聡太・王位6連覇は羽生善治に並ぶ偉業」「東大と京大一家のインテリ棋士が…」観る将が騒然…将棋界は秋もアツい 

・白玲戦七番勝負（西山朋佳白玲－福間香奈女流六冠）
　激闘の末に2勝2敗。10月11日の第5局に勝負が持ち越されました。SNSでは「女流版・羽生世代の激突」と評されるなど、歴史的ライバル対決として大注目を浴びています。

・女流王将戦三番勝負（西山女流王将－中七海女流三段）
　10月4日に開幕予定。ここでも西山女流二冠が登場し、夏から続くフル稼働の戦いとなっています。

・女流王座戦五番勝負（福間女流王座－西山女流二冠）
　10月22日に開幕。白玲戦とは立場を入れ替えて、再びの直接対決。妻氏は「今年ラストの2人の対決、どうなるんだろう」とワクワクしております。

ADVERTISEMENT

・倉敷藤花戦三番勝負（福間倉敷藤花－伊藤沙恵女流四段）
　11月5日スタート。福間女流六冠に伊藤女流四段が挑戦する構図です。

2025年9月のハイライト（全3枚目の2枚目）　©Junsei Chida

　女流棋界では、対局後にお菓子や地元名産を紹介する場面も多く、SNSを通じて和やかな裏話がファンに届いています。「棋譜だけでなく人柄にも触れられる」と好評です。

〈3〉新四段誕生とベテランの節目

　9月は奨励会三段リーグを突破し、4人の新四段が誕生しました。

岩村凛太朗新四段（19歳）
片山史龍新四段（21歳）
生垣寛人新四段（22歳）
山下数毅新四段（17歳）

　プロフィールで注目が集まるのは、最年少の山下新四段です。田丸昇九段の記事によると、両親が東大卒かつ父親は京大の有名数学者、兄も京大生とのことでインテリジェンスあふれる家系ですが……将棋の世界でその頭脳を生かすとは。

　山下新四段は「これから一局一局を大事に指したい」と抱負を語り、岩村新四段はSNSで「感謝を胸にプロの舞台に立ちたい」と綴りました。将棋界に新しい風が吹き込む瞬間であり、ファンからは「次世代のスター候補たち」と期待が寄せられています。

　一方、ベテラン棋士の塚田泰明九段が通算800勝を達成しました。塚田九段は「支えてくださったファンや家族のおかげ」と感謝を述べ、若手の台頭が目立つ中で改めて存在感を示しました。

「妻の高群佐知子女流四段、さらには愛娘の塚田恵梨花女流二段もきっと大喜びでしょうね……」と、僕の妻氏もニッコリ。塚田九段の飾らないキャラクターはSNSでも人気で、「次は1000勝へ！」と励ましのコメントが並びました。

2025年9月のハイライト（全3枚目の3枚目）　©Junsei Chida

　9月の将棋界は、藤井七冠の圧倒的存在感に加えて、始まろうとしている女流棋界の秋の熱戦、そして新星誕生とベテランの節目が同時に訪れました。盤上の戦いだけでなく人間味あふれるストーリーが浮かび上がります。「将棋界の豊穣な秋」は、これからどれだけ深まっていくのか――より一層注目したいと思います。