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「え!便乗ガッツポーズ!?」三浦璃来が木原龍一に思わずツッコミ…世界最強ペア“りくりゅう”が国際大会初戦で優勝「今日はちょっと暴れてましたね(笑)」
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野口美惠Yoshie Noguchi
photograph byAsami Enomoto
posted2025/09/18 17:03
今季のフィギュアスケート国際大会初戦となる木下グループ杯で優勝を果たしたりくりゅうペア。フリー演技後に氷上に膝をつく木原龍一の頭を優しくなでる三浦璃来
「振付師の先生方と最後のポーズを考えていく中で(リフトを入れる案が出て)、自分が慣れているリフトの上げ方などを提案しながら作りました。体力面の負担は大きいです。最後、一番足に疲労が来ている状態で、しゃがんだ状態から持ち上げ、さらに肩の後ろに通すためにもう一回リフトアップする。普通のリフトよりタイミングも難しくて力技になってしまう部分もあります」(木原)
演技後、木原は満場の拍手の中で両手を氷につき、荒い息を整える、その背中を三浦が抱きしめ、頭をポンポンと叩いた。
「私はできるだけ暴れないように、というのを気をつけています。でも今日はちょっと暴れてましたね(笑)。まだ初戦だったんで」(三浦)
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国際大会初戦で、ショート79.94点、フリー143点の、総合222.94点での優勝。シーズン初戦から220点台に乗せたのは初めてで、自己ベストの226.05に迫る得点をマークした。
「この夏やってきたことは間違ってなかった」と確信
「ミスがある中でもこの点数が出せるようになってきた。国際大会初戦という早い段階から積み上げていけるので、じょじょにステップアップさせていければ良いなと思います」(木原)
「自分達がこの夏やってきたことは間違っていなかったと確信できました。これを継続していきます」(三浦)
苦しい時期も、成功も、すべてを経験してきた2人で、2度目の五輪となるミラノ・コルティナ五輪を迎える。
「ミラノでは(フリーの最後にリフトされたまま)ガッツポーズできるよう、そこまで振り付けできるくらい頑張ります(笑)」(三浦)
2人で世界の頂点をつかみにいく。


