「今はドングリの背比べだけど」若き名将・徳本一善監督は予選会最高20位の芝浦工大で箱根駅伝を目指す「青学大レギュラー級を2、3人作れれば」 

　他にも太田直希（2年）は、GPA（成績平均）4.0と、非常に学業成績が優秀な選手。徳本は駅伝部員について「推薦だし、頭、良くないんだろうな」と思っていたが、部員の約50%がGPA3.5 以上の学業成績優秀者だ。単位が取れていない選手はまずいない。そこに競技力が追いつけば開花していきそうな雰囲気が漂うが、現実的に箱根駅伝の予選会を考えると、まだまだ物足りない。

青学のレギュラー級を2、3人作らないと

昨年、徳本監督就任前の予選会では23位だった芝浦工大。今年はどこまで上積みできるか　©Ichisei Hiramatsu

「うちの今のレベルは、予選会でいうと17番、18番ぐらいまで見えていると思う。もう少しチームに勢いがつけば、15、16番が見えてくるんですが、うちは各大学の1番から3番までの選手と戦えるのが、まだいないんです。駿河台大との比較で言えば、相手の5番から10番までの選手と、うちの5番から10番の選手を比較すると、たぶんうちの方が強い。

　でも、前の4人には留学生もいるし、強い。外国人選手がひとりいるだけで3分、4人だと6分ぐらいは稼ぐんです。その穴埋めをどうするのかって考えた時、自分たちが取り組んでいかないといけないのは、エースクラスの育成ですね。青学のレギュラーになれるような選手を2、3名作らないと箱根には行けないと感じています」

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　1年生の岩瀬と後藤、2年生の宮本、3年生の植田航生が28分台に挑戦して超えていけば、4年生の内山、横尾とあわせて6人は揃うことになる。青学大のレギュラークラスになれるかどうかはおくとして、1年生と2年生が今季は難しくとも来年以降28分台まで上げていき、さらに29分30秒前後の選手を3、4名作ることができれば、3年以内の予選会突破も見えてきそうだ。

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