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「前半は退屈だった…」ラグビー日本代表“12年ぶりウェールズ撃破”はなぜ起きた? 「相手の足が止まった」現地記者が見た“ラスト20分の異変”
text by

生島淳Jun Ikushima
photograph byKiichi Matsumoto
posted2025/07/07 17:01

試合前、キャプテンのリーチ マイケル(左)と言葉をかわすエディー・ジョーンズHC
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試合前から、ジョーンズHCは「ラスト10分で試合を決める」と選手たちに話していたというが、端的にいって、前半は退屈だった。
日本がボールを落とす。ため息。そこから傷口が広がって、さらに深いため息。おまけに主審の笛のタイミングがワンテンポ遅く、ストレス満載。笛の多い「ぶつ切りラグビー」で、正直、面白みとは程遠かった。
笛が吹かれると、久しぶりにキャプテンを務めたリーチ マイケルが、主審と再三再四、話し合っていたのが印象深かった。確認事項が多かったのだろう(試合後の会見で『スクラムで(ウェールズが)ステップアウトしてるから、そこは見て欲しいとは話しました』と明かしたが、他にも諸々あったのだろう)。
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前半を終えてウェールズが19対7とリード。日本はペナルティトライを取られるなど不安な展開でしかなかったが、後半から流れは一変する。
〈後編に続く〉

