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「地獄です」伊東純也も中村敬斗もボウ然の降格…激怒サポがシート投げ込み「中村には引き抜き報道」日本代表戦前に残酷なリアル
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中島大介Daisuke Nakashima
photograph byDaisuke Nakashima
posted2025/06/04 17:15
入れ替え戦キックオフ前、アップに臨む中村敬斗と伊東純也。試合の結末は残酷なものだった
1部と2部の実力差もあり、ランスが相手ゴールに迫るシーンが多くなった。その中でも、右サイドで攻撃の起点となった伊東の動きは出色で、突破からのクロスや中村とのコンビネーションを見せた。さらにFKのキッカーとしても鋭いボールを送った。
ただランスはチャンスを活かすことができず、無得点のまま後半を迎える。試合が動いたのは57分、左サイド寄りのボックス内でターンしながら伊東がコントロールしたボールを、大外から走り込んだアンジュ・ティアが掻っ攫うとそのまま逆サイドへシュートを突き刺し、先制に成功した。
悪夢の勝ち越しゴール、伊東は座り込んだ
伊東は後半開始から右サイドだけではなく、逆サイドまで精力的にプレーエリアを広げていた。これによって相手の守備を撹乱、ボックス内でパスを引き出すことに成功している。
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この時点で残留へ近づくゴールにランスは、アップ中の関根らも混ざり大きく喜びを爆発させた。その中で、笑顔を浮かべながらもやや落ち着いた様子の伊東は、セレブレーション直後には監督と話し合う姿も見られた。
先制に成功したランスは77分までに5枚の交代を行い、フレッシュなメンバーでの逃げ切りをはかった。しかし77分に関根が投入された直後、押し込まれたボックス内での混戦からの中途半端になったパスを奪われたのを契機に同点ゴールを献上した。
決着は延長戦へ突入。疲労の色も強く見え始めていたが、より精力的に動き回りシュートを狙う伊東の姿が印象的だった。また残留争いに巻き込まれるチームの中で今季2桁得点の中村は、途中より2トップの一角として積極的にシュートを狙ったが、この日はゴールが遠く、また攻撃の起点として有用なチャンスを創出するまでには至らなかった。
すると延長後半に入った110分、ランスは勝ち越しゴールを許してしまう。思わず座り込む伊東の姿、対照的に喜びを見せるメス選手の姿があった。
伊東も中村も立ち上がれず、ファンはシート投げ込み
なんとか同点ゴールを目指したランスだったが、GKまでも前がかりにした中、カウンター攻撃から無人のゴールへシュートを決められて、1-3で試合終了を迎えた。
ランスは降格危機の渦中に巻き込まれる中、シーズン半ばに監督を解任し、コーチだったサンバ・ディアワラを就任させた。結果的には、交代を急ぎ過ぎたことでバランスが崩れた点、また延長に入ってからの交代枠など采配に悔やまれる点もある。
フル出場の伊東はがっくりとピッチへ座り込んだ。









