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「私はイノウエともっと戦いたかった」井上尚弥を“最も苦しめた敗者”カルデナス…レフェリーストップ早すぎ説にコメント「“大丈夫だ!”と訴えたが…」

posted2025/06/01 17:03

 
「私はイノウエともっと戦いたかった」井上尚弥を“最も苦しめた敗者”カルデナス…レフェリーストップ早すぎ説にコメント「“大丈夫だ!”と訴えたが…」<Number Web> photograph by AFLO

井上尚弥を相手に健闘をみせたラモン・カルデナス。人生を変える一戦で感じたモンスターとの差とは?

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 世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)とWBA1位ラモン・カルデナス(アメリカ)の激闘から約1カ月が経過した。ラスベガスの一戦で井上はカルデナスに8回TKO勝ち。2回に衝撃的なダウンを奪われながら、井上はすぐに挽回して連勝を30(27KO)に伸ばした。
 予想以上の大健闘を見せたカルデナスが日本人記者のロングインタビューに応じた。そのダイジェスト版をお届けする。

◆◆◆

「8回レフェリーストップは早すぎた?」

「勝負師として、もちろん戦い続けたかった。まだ戦えたし、身体は大丈夫だった」と8回のレフェリーストップについてカルデナスは振り返る。「大丈夫だ、大丈夫だよ!」と主張したものの、レフェリーには「君が大丈夫なのはわかっているが、ここまでだ」と告げられたという。

「もう結果が出た以上、騒いでも良いことは何もないのだから」と語る一方で、あそこでストップされたおかげで、ダメージを溜めることもなかったと認める。「それは間違いないとは思う。おかげで今年中に復帰するつもりだよ」。

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「試合に負けても"勝利"を手にすることがある。今回の私がそうであり、イノウエを支持していたはずの日本のファンが私の戦い方と闘志もサポートしてくれたことがそれを証明している」

 その大健闘が、カルデナスに自信をもたらした。

「イノウエを苦しめたボクサーは他にもいるのかもしれないが、あのような形でタフファイトを強いた選手は私以外にはいなかった。大抵の場合、イノウエの相手は1、2ラウンドで怖気付き、そのまま仕留められてしまう」

 試合後、井上からはサイン入りTシャツをプレゼントされた。「本当に嬉しかったし、感謝している。リング上で戦ったボクサーは敵同士みたいに感じるかもしれないけれど、必ずしもそうではない」。

 カルデナスは6月に日本を訪れる予定だという。「日本という国が大好きだからだ。本当に綺麗な国だし、人々もビューティフルだ」。およそ2週間の滞在で東京を中心に過ごす予定で、「和牛が大好き」と日本食への期待も語った。

 ボクシング会場への訪問も検討しており、「日本のファンの皆さんにまたお会いできるのを本当に楽しみにしている」と語った。

<続く>

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「イノウエはあんなダウンをしたのに平気な顔で…」井上尚弥を“最も苦しめた敗者”カルデナス、日本人記者に明かす「あの左フックはイノウエ対策だった」

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