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「本当にデビュー戦?」16歳“二世レスラー”心希が流血激闘「とんでもない新人」対戦相手も絶賛…母・大向美智子は「もう二世って呼ばんでくれ」
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原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2025/05/30 11:06
大向美智子の長女・心希。16歳の高校2年生はマリーゴールドのリングで5月24日、鮮烈なデビューを果たした
対戦した桜井麻衣も絶賛「とんでもない新人が誕生した」
心希の対戦相手を務めた桜井が試合後、感じたままの手記を寄せてくれた。
「二世と言われて凄くプレッシャーのある中、しかも代々木体育館という大きな舞台でのデビューはとても緊張していたと思います。
でも、本番にとても強いなと感じました。
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そして試合のスタートでの蹴りからの裏投げには、驚きました。
デビュー戦に私を選んでくれた意味が分かった気がします。私も格上の選手と試合をする時は、何をしでかすか分からないみたいなものは持ってるタイプだと思うんですけど、心希にも似たようなものを感じました。
心希は普段、山口に住んでいるので、他の練習生と比べると練習を一緒にする時間が少なかった。どのくらいの技量があるのか分からなかったのですが、きっとデビュー戦までの間、相当な練習をしてきたんだなぁ、と試合をして感じました。
それに試合で突然、大量の鼻血が出ても動揺する事なく、試合をやり続けたこと、本当にハートが強いなと感心してしまいました。
試合をする前は正直、心希、大丈夫かなぁ、ってずっと不安でした。でも試合をしたら、心配が吹っ飛びました。凄く落ち着いていて、冷静で、本当にデビュー戦? と思うくらい動きも良くて、受け身も出来てるし、アピール力、感情、どれをとってもセンスがある。
とんでもない新人が誕生したと思いました。
心希は練習で指摘されたことをすぐに直せる対応力の高さと器用さを持ってると思います。なので、これからもの凄いスピードでさらに成長していくと思います。
UNのタイトルマッチでの対戦も、そう遠くない未来で実現出来るんじゃないでしょうか。その時を楽しみにしてます」


