「“なんちゃってアンダー”ではない」ケド「勝負球が覚えられれば。例えば…」敏腕スカウトが語った東大“サブマリン2世”渡辺向輝「ホントの評価」 

試されるのは本人の「狂気」!?

　フィジカルの能力を評価する前にまず試されるのは、本人の「狂気」なのか。

「そのへんのことはもちろんお父さんがしっかり指導なさるんだと思いますが。もしプロ志望だとしたら、ね」

　折しも東京大・渡辺向輝投手が明治大打線を苦しめたこの日、試合前の始球式で神宮球場のマウンドに上がったのは、東大野球部の大先輩で、プロ野球にも長く在籍した井手峻氏だった。

果たして渡辺はどんな進路を目指すのだろうか？　©︎Sankei Shimbun

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　直後に先発のマウンドに上がった渡辺投手、果たして、井手氏の勇姿に自らの将来の姿を重ね合わせてみたりしたのだろうか。

　いやいや、とても、とてもそれどころじゃあない。目の前の敵、明治大学を倒す算段で、頭の中はいっぱいだったのか。

　それはともかくとして、東京六大学におやじさん譲りの痛快サブマリンが現れたことは間違いない。