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高田潤「大谷とベーブ・ルースのような、尊い記録を携えた障害の名手」
posted2025/04/13 09:00

text by

片山良三Ryozo Katayama
photograph by
NIKKAN SPORTS
2月15日の第27回小倉ジャンプS(小倉芝3390m、J・GIII)を勝ったスマイルスルー(牡5歳、栗東・斉藤崇史厩舎、父ルーラーシップ、障害7戦4勝)は、これからのハードル界を背負って立つと見られている逸材。その鞍上にいたのが高田潤だ。デビュー2年目から障害レースに参戦し、この勝利が障害戦887戦目で到達した151勝目となった。
一見すると半端な数字だが、高田にとっては実に感慨深いもの。師匠の松田博資調教師(2016年に勇退)が騎手時代に刻んだのが障害戦150勝で、これを26シーズン目にようやく越えることができたからだ。歴代単独9位というのも誇るべき大きな成果だが、高田は「松田先生の150勝は僅か18シーズンで達成されたものでしたから、僕の151勝なんて足元にも及ばないものです」と、晴れがましいお立ち台でのインタビューで師匠へのリスペクトを優先した。
