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[ブルペン陣の誓い]山﨑康晃&颯「どんなときも、一人にはしない」

posted2025/04/05 09:00

 
[ブルペン陣の誓い]山﨑康晃&颯「どんなときも、一人にはしない」<Number Web> photograph by YDB / Naoya Sanuki

左から颯、山崎康晃

text by

石塚隆

石塚隆Takashi Ishizuka

PROFILE

photograph by

YDB / Naoya Sanuki

昨年の日本シリーズでベイスターズは29イニング連続無失点の新記録を樹立した。球界屈指の一体感を誇るブルペンの源流は、10年前、クローザーに抜擢されたルーキーを支えるべく生まれ、その伝統は移籍2年目のリリーバーにも着実に受け継がれている。

「ブルペンは“生き物”だと思うんです」

 横浜DeNAベイスターズのリリーフ陣をけん引する山崎康晃は、感慨深い表情でそう言った。

「グラウンドから少し離れて試合を俯瞰できる場所ですし、ゲームの流れによっては投手たちの気持ちがその都度揺れる環境でもあります。ゲームの温度感というのか、常に敏感にアンテナが張り巡らされている。そう言った意味では特殊な場所だと思いますし、だからこそブルペンは独自の絆というものが生まれやすいんだと思います」

 プロ野球12球団においてベイスターズのブルペンは、一番風通しがいいと言われている。こんなエピソードがある。甲子園球場のブルペン横にいるボールボーイから、何人かの選手が「ベイスターズのブルペンの雰囲気が一番いいですね」と言われたという。山崎もその一人だ。

「リップサービスだったとしても嬉しいですよね。まったくしゃべらないチームもあるようですし、僕も侍ジャパンとかに行ったときに他のチームの投手からブルペンの雰囲気について訊かれることもありました。ベイスターズは明るくてコミュニケーションがとれていますが、ブルペンはそのチームカラーが顕著に出ていると思います」

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