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「情けないな…自分自身が許せない」“女子プロレス大賞”Sareeeがまさかの3連敗…それでも「過去イチ燃えています」“猪木ベルト”IWGP女子を狙う理由
text by

原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2025/02/01 17:05
岩谷麻優の持つ“猪木ベルト”IWGP女子王座に照準を合わせたSareee。「朱里を踏み台にする」と宣言した
「これでいきなり挑戦は納得がいかない」
1月8日に都内のホテルで行われたプロレス大賞の授賞式の時、Sareeeはスターダムの岡田太郎社長と会った。
「岡田社長に『IWGPを絶対狙いに行く』って言いました。了承を得ています。今行けば行けるのかもしれないけれど、この3連敗は大きくて情けないな。これでいきなり挑戦というのは納得がいかない。IWGPは狙いに行くけれど、自分自身が許せない。負けているのに、何言っているんだよ。ファンのみなさんだってそう思うでしょう。みんなが認める挑戦者としてスターダムのリングに上がりたい」
「3連敗の理由? それをずっと考えているんですよ。でも、まだ、見つからない。この負けを無駄にしてはいけない。過去イチ燃えているって言いましたが、女子プロレス大賞取った人間がありえないですよね。しっかり受け止めて、探したいんです。この2月は、たぶん1試合しかしない。決まっていたもの以外はすべてお断りしました。自分自身と向き合う時間に使いたい。旅に出たり……。それは悠長な旅ではなくて、自分を鍛えるための旅にします」
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4月16日の小橋建太興行「Fortune Dream 10」(後楽園ホール)では、里村とのタッグチームも発表されている。
「まさかタッグ組めると思わなかったから、素直にうれしい。里村さんの引退2週間前。私が勝った上でのタッグだったら、もっとうれしかったけれど、それはないことなので、ちゃんと受け止めて。シングルマッチはもう二度とないですけれど、落ち込んでいる場合じゃないぞっていうのを戦いの中で伝えてもらった。この世界で里村明衣子を超える存在になる。里村明衣子、上には上がいると思いました」
3月10日、Sareeeと朱里の一戦は猪木を強く意識している者同士のぶつかり合いとして、限りなく激しいものになるだろう。
「プロレスラーである以上ここから這い上がっていく姿をファンのみなさんや後輩たちに見せていかないといけない。しっかり勝ちます」
Sareeeはきっぱりと言い切った。


