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「感慨深いなと…」三浦璃来がしみじみ語った“演技以外の名シーン”…木原龍一と“じつは5年ぶり”の全日本選手権で見せた「りくりゅうの存在感」
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byAsami Enomoto
posted2024/12/25 11:07
全日本選手権ペアで優勝を果たした三浦璃来&木原龍一
ペア競技の現状…観客の入りは、格段に多くなっている
全日本選手権をみても、ペアが実施されているときの観客の入りは、格段に多くなっている。
人数が増えたばかりではない。
森口は言う。
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「すごく応援をあたたかく感じていて、(今シーズンは)西日本、NHK杯、すべて見守ってくださっている方もいます。プログラムを知って、エレメンツの場所を知って盛り上がる準備をしているのを感じていて、いいリフトをみせないと、とかそういう気持ちになるので、背中を押してくれる応援を感じてきました」
大会後、世界選手権の日本代表が発表された。ペアは三浦と木原に加え、長岡と森口を選出。また3位の清水/本田も、必要とされる技術点をクリアすれば、世界選手権に出場できる。
かつて世界選手権で三浦と木原が好成績を残し、日本の出場枠を複数獲得したものの、出場できるペアがいないため、せっかくの枠を使えない状況が続いたことを考えれば、大きな前進だ。
三浦と木原の功績の大きさをあらためて示したのが、2024年の全日本選手権だった。
(撮影=榎本麻美)