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「強くなっていくDeNAに羨ましさも」村田修一、ハマに帰還…コーチ打診の1本の電話「『また一緒にやってくれるか』と」「息子も喜んでくれて」

posted2024/12/16 11:01

 
「強くなっていくDeNAに羨ましさも」村田修一、ハマに帰還…コーチ打診の1本の電話「『また一緒にやってくれるか』と」「息子も喜んでくれて」<Number Web> photograph by NumberWeb

現役時代に通算360本塁打の打撃術を若手に伝えられるか。巨人、ロッテのコーチを経て久々に横浜に戻ってきた村田修一コーチ

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石塚隆

石塚隆Takashi Ishizuka

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 かつてベイスターズの4番としてチームをけん引した村田修一が、13年ぶりにコーチとして古巣に帰ってきた。久々にまとうブルーを基調とした練習着。「やはり青が似合いますね」と伝えると、「いやいや、そんな……」と、村田コーチは恥ずかしそうな表情で謙遜をした。

「新しいファーム施設はグラウンドも室内練習場もきれいだし、食事も美味しくて、すごいなって。懐かしさですか? そういう気持ちはもちろんありますけど、昔一緒にやっていた人たちが、僕も含めてですけど、シワも増えて年齢いっちゃったなあって。時の流れを感じますね」

 感慨深い様子を見せながら、笑顔で村田コーチはそう言った。

チーム統括本部長から直接来た連絡

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 2011年のオフ、FA権を行使し巨人へと移籍した。その翌年のシーズンからベイスターズはDeNA体制となりチームは新たな歴史を歩んできている。時の流れはもちろん、以前とは異なる環境に村田コーチも思うところは多々あるはずだ。

 2018年にBC栃木で現役を終えると、2019年から巨人で4年間、そして2023年からロッテで2年間コーチを務め、若手打者を中心に選手育成に努めてきた。

 そして今年、DeNAの萩原龍大チーム統括本部長から直接連絡をもらい、コーチの打診を受けた。率直にそのときの気持ちはどのようなものだったのだろうか。

 村田コーチは真っすぐな目で口を開いた。

経験をベイスターズに還元する

「僕は選択をしてチームから出ていきましたけど、『また帰って来て一緒にやってくれるか?』と話を頂いたときは、本当にありがたい気持ちでした。巨人、そしてパ・リーグのロッテで経験したことをベイスターズに還元するチャンスが頂けるのは素直に嬉しいなと思いました」

 そう言うと、一瞬間をおいてつづけた。

「学んだことを還元するために、外に出て行ったというのが自分の中にはありました。やっぱり優勝をするチームになって欲しいですし、実際、徐々に強くなっていくベイスターズを見てきて羨ましさも感じていたんです。そこに貢献できると思うと、本当によかったなって」

 言葉の端々に、ベイスターズへの想いが漂っていた。

【次ページ】 すでに梶原、蝦名らと話し合った

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