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「オオタニを見てると笑顔に」アルテューベもジャッジも…MVP盟友・大谷翔平との“幸せなライバル関係”「すごいアスリート。球界最高」
posted2024/11/24 11:05
text by
NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph by
Nanae Suzu
オオタニを見てると笑顔に
<名言1>
そんなとんでもない選手を見ているんだから、僕はいつも笑顔になれるんだ。
(ホセ・アルテューベ/Number963号 2018年10月11日発売)https://number.bunshun.jp/articles/-/840562
◇解説◇
身長201センチのジャッジ、190センチ台で鍛え上げた肉体を生かしてホームランを量産する大谷……しかしメジャーにはスケール特大のパワーヒッターだけでなく、サイズに恵まれなくとも、超一等級の輝きを見せる選手がいる。
例えば大谷の盟友であるベッツは175センチながら、ア・リーグMVPを獲得した2018年には「打率.346 32本塁打80打点30盗塁 OPS1.078」という破格の成績を残した。そしてさらに小柄な167センチにしてMVPを獲得したのは、アルテューベである。
2011年にメジャーデビューしたアルテューベは俊足のヒットメーカーとして頭角を現し、2014年から4年連続でシーズン200安打超え、首位打者3回と盗塁王2回を獲得した。特に2017年は「打率.346 24本塁打81打点32盗塁 OPS.957」の成績を残し、長打力も増したリードオフマンとしてMVPを獲得した。
登板から2日後にホームランを打つなんて!
そんなアルテューベが大谷から衝撃を受けた日がある。それはMVPを獲得した翌年の2018年4月24日。日本から来た「投打二刀流」としてアメリカにインパクトを与えていた大谷が先発マウンドに立つ中で、アルテューベは3打数無安打2三振。大谷のスプリットとスライダーにまったくタイミングが合わなかったのだ。
当時、アルテューベはこう回想していた。
「(登板から)2日後にホームランを打つなんて想像できない」
「正直、あんなに良い投手とは二度と対戦したくないよ」
抑え込まれたうえでも、笑顔になってしまう。超一流同士だけが分かる境地なのかもしれない。
“論争”から解放…両リーグでMVPとなった2人
<名言2>
彼は世代を担う才能だ。
(アーロン・ジャッジ/NumberWeb 2021年7月5日配信)https://number.bunshun.jp/articles/-/848712
◇解説◇
MVP投票権を有する30人の記者は、ここ数年と違って「ジャッジかオオタニか」で迷う必要はなかっただろう。