中国撃破は“長年の強化”の成果でもある

「打倒中国」を誓い、歩んできた日本卓球界。オリンピックで初めてのメダルとなる銀メダルを手にした2012年ロンドン五輪女子団体決勝では中国に0―3と完敗、壁の高さを痛感させられた。以来、シングルスでときに中国のトップ選手から勝利をあげるなど少しずつ差を縮め、今年2月の世界選手権決勝では2―3と限りなく中国に迫った。パリ五輪団体決勝こそ跳ね返されたが、年数をかけて差を縮めてきた。そしてついに壁を破った。長年の強化の取り組みの成果でもある。

　その快挙の中心に、張本がいる。

50年ぶりの中国撃破に喜ぶ選手たち　©Getty Images

　急速な進化をみせてきた気鋭は、まだ16歳の高校1年生だ。

　ここからどこまで強くなっていくのだろうか。そう思わずにいられないプレーをみせたのがアジア選手権だった。